スタニスラフスキーシステム Stanislvaski System
世界の俳優訓練のベーシックがスタニスラフスキーシステムです。多くの演劇学校でスタニスラフスキーに基づく演技理論が教えられています。日本では誤解が多く、アメリカからの偏った情報にも惑わされ(メソッド演技)、歴史的に根付きませんでした。1991年のソ連解体によって、情報が正しく伝わるようになり、2000年代に急速に研究が進み、実像がつかめるようになりました。
世界的に先陣を切った研究家が、ジーン・ベネデッティ氏です。彼の著作の一部は日本でも数年後に翻訳されていますが、別役は、最新の英文著書から常にスタニスラフスキーシステムを研究してきました。日本での先駆になります。
スタニスラフスキーシステム(最新の情報による晩年までのメソッドをThe Method of Physical Actionといいます)は、難しいものではなく、むしろ難しい演技の要素を、どうすれば効率よく網羅して習得できるかを指南したトレーニングプロセスといえます。すなわち、俳優にとって重要かつ必須の要素を身につける手段を教えてくれるのです。日本の俳優指導にはこの種の手段の探求はほとんど見られないのは残念なことです。経験の積み重ねや、経験者によるダメだしで成り立っているのです。これでは独りよがりになります。
スタニスラフスキーシステムでは、俳優は自ら体験しながら、気づきを得て、演技技術を身につけられます。だから、本物の演技力になりますし、俳優は成長し続けます。
スタニスラフスキーシステムの場合、毎回テーマがあります。そのテーマは例えば「緊張と解放」や「時・所・状況の影響」「想像力」「五感」「テンポとリズム」「行動の正当化」などです。
こうやって、テーマごとに一つ一つプロセスを踏んでいけば、必ずどんな人でも演技の基礎力がつきます。日本の俳優の大きな欠点は、基礎力がないことです。演技の本質的な学びがおろそかになっているのです。スタニスラフスキーであれば、システマティックなトレーニングで、どこにいっても通用する基礎固めをすることができます。
シアターゲーム Theatre Games
シアターゲームの類は、日本でもいくらか紹介されていますが、バリエーションが乏しいのと、目的と効果の考察がほとんどされていないのが問題です。
シアターゲームは世界を覗けば、数百種類あり、演劇学校でのカリキュラムに入っているだけでなく、学校教育やビジネストレーニングにまで応用されています。それらすべてが、目的と効果の考察がなされており、別役はこの分野の研究者です。
シアターゲームは俳優にとって必要な技能を楽しく伸ばしてくれます。、リラックスに役立つものや、エネルギーを解放するもの、集中力を高めるもの、感情や想像力を鍛えるもの、リズム感を養うもの、アンサンブルを築くもの、身体機能を高めるものなど、非常にバリエーションがあります。ですから、これらの目的と効果を知ったトレーナーが必要です。
別役は、数百種類の資料から、特に皆が楽しめて効果が高いと思われるゲームをピックアップして行っています。もちろん非常に高い効果と、高い評価を受けています。
ムーヴメント・トレーニング Movement Training
ムーヴメントという言葉は日本であまり知られていません。海外の演劇学校では普通にあります。
俳優の身体は商売道具であり、
常に手入れしていなければならない楽器でもあります。また、緊張は俳優の最大の敵ですので、柔軟で神経の行き届いた、自由にコントロールできる身体状態をつくる必要があります。
そのため、身体の各部位を、自然なエネルギー(重力など)を利用して運動し、身体に染みこませます。無理に動かすバレエやフィジカルシアターのような形ではなく、自然かつフレキシブルにコントロールするための効果的な運動です。
アレクサンダー・テクニーク、マイケル・チェーホフ・テクニーク、発表会演出など
その他、アレクサンダーテクニークや、テキストを使ったトレーニング、実際の演出形式に則した実戦的なトレーニング、日本で最も正確に熟知しているといわれているマイケル・チェーホフ・テクニークなど、様々な形で対応が可能です。 本場の演劇学校のようなレッスンを提供することが出来る希少なトレーナーです。
演技の指導だけでなく、脚本創作や演出もできるため、発表会の舞台指導も定評があります。およそ養成所のレベルでは見られない発表会を見せることが出来ます。