ＳＫＹ ＳＯＡＲＴ ψ ＷＩＮＧＳの指針・理念・目標
別役慎司が追い求める演劇とは下記の通りです。日本の演劇は世界と比べればレベルが低いものです。しかし、私たちは世界と比べません。もっと本質的に大切なものはなんなのか考えたいものです。観客に受け入れられても、観客のレベルが低ければしようがありません。俗的にならず、最高のものを追求していくべきです。
質の高い舞台創造
ＳＴＯＮＥψＷＩＮＧＳ創設よりテーマに掲げる「質の高い舞台創造」。わたしたちは、日本でトップクラスの舞台を創っていきます。金銭面や劇場面などで制約はあるかもしれませんが、その中で最良のものを創っていくのがわたしたちの使命です。
わたしたちは完璧さを求めます。完璧さとは唯一のものではなく、ベストを尽くすことです。磨きをかけ、洗練させ、質を高めます。完璧さには終わりがなく、過程に成長があります。わたしたちは成長を大切にします。
芸術としての演劇
多くの方は誤解しておられますが、演劇は芸術です。エンターテインメントの要素はあっても、エンターテインメントが演劇の本質ではありません。商業主義でもありません。演劇は人間を映す鏡であり、またこの世を映す鏡でもあり、また時代を映す鏡でもあります。人間を描くということ、魂を舞台に上げるということ。わたしたちは、あくまで芸術として演劇を見ています。だからこそ、質の高い舞台創造を目指すのです。
最先端であること、生命を持たせること
芸術が、わたしたち人間や世界や現代社会を映す鏡であるならば、演劇が記録されるものではなく、目の前に、生に表現されるものであるならば、「生命」を持つはずです。わたしたちは、古典作品を上演する際にも古典として上演するのではなく、時代の最先端（現代）にいるものとして、上演します。オリジナル創作作品や現代作品を上演する際にも同様です。生命を持たせます。
しかしこの生命は消えていくものではなく、普遍的な生命と新しい生命がミックスした、永続しながらも創造の瞬間に輝くものなのです。これこそ芸術です。
分かち合う醍醐味
人間は分かち合ってこそ、真の創造性が生かされます。わたしたちは、人生において、他人とわかちあったり他人の中に自分を見つけ、見つめ直すことが少ないものです。しかしながら、演劇においては、客は登場人物の中に自分を見つけ、謙虚に見つめ直し、また客と舞台とが一体となって創造を成し遂げ、分かち合うことができます。
この演劇の素晴らしい醍醐味を大切にしていきます。
優れた俳優訓練
ＳＫＹ ＳＯＡＲＴ ψ ＷＩＮＧＳは舞台公演におけるシアターカンパニーの名称です。ＳＫＹ ＳＯＡＲＴ ψ ＷＩＮＧＳの役者たちは、ＳＴＯＮＥψＷＩＮＧＳアクティングスクールで演技を学んだ（学んでいる）ものたちが中心となります。
ＳＴＯＮＥψＷＩＮＧＳアクティングスクールは、日本で最前線の優れた俳優訓練を提供しています。最新研究のスタニスラフスキーによるMethod of Physical Action、数百種類の調査から選ばれたシアターゲーム、豊富なインプロヴァイゼイション、リッツ・ビスクのムーヴメント・トレーニング。まるで世界の有名な演劇学校のようなカリキュラムです。
翼は日本全国、そして海外へ
ＳＴＯＮＥψＷＩＮＧＳという名称は、日本で活動することの厳しさを石化した翼に例えて、それでも日本で頑張っていこうと付けられました。しかし、創設当時より、代表別役慎司の視線は世界にありました。ＳＫＹ ＳＯＡＲＴ ψ ＷＩＮＧＳは、創設より１０年の時を経て、本格的に世界を目指していこうと新たに名付けられました。
わたしたちは日本を拠点としながら、日本全国での舞台公演を実現します。そして世界に出て行きます。世界で通用する日本の劇団として活動していきます。日本演劇を変革します。
命名の理由
●ＳＫＹ ＳＯＡＲＴ ψ ＷＩＮＧＳはスカイソアートウィングスと読みます。
●エンブレムは６枚の翼です。別役慎司がイギリス留学中、最も輝いていた状態はあたかも背中に６枚の翼があるようでした。そして日本に帰国し演劇活動をしていくというのは２枚の石の翼を引きずっていくようなイメージでした。
●６枚の翼を持つ天使はセラフィムであり、天使の階級で最上級とされます。
●６枚の翼は人間の持つ五感プラス第六感を意味しています。第六感を神覚と名付けました。神覚はインスピレーションであり鋭く発達した感情です。真に質の高い優れた芸術作品を生み出すためには、天才的なインスピレーションが必要です。そして、感情も実は神的エネルギーと繋がっていて重要なのです。
●空に舞い上がる芸術の翼として、これまで以上に活動を広げ、成長し、優れた舞台を生み出し、世界を目指していきます。