9/10 スタニスラフスキー 行動編

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hiroshiです。スタニスラフスキーシステムにおける「Actions(行動)」の続き。

まず先週残していたシンプルアクション「コートを脱ぐ」に沿って4つの状況が与えられ、4人で各自インプロをやりました。

状況)
A.仕事から帰ってきてお腹ペコペコで…コートを脱ぐ。
b.試合中に出番が近づいてきて…コートを脱ぐ。
c.友人のお見舞いから帰ってきて…コートを脱ぐ。
d.高いコートを着てレストランへ行き…コートを脱ぐ。

私に与えられた状況は「b」でした。考えたインプロはこうです。
…あるサッカーの試合、後半残り15分でスコアは「A 1-0 B」。何とか同点に追いつきたいBチームの監督は、ロングパスの名手である右サイドバックの控え選手にスタンバイを指示します。シューズの紐を結び、ベンチから出てウォームアップを始める選手。選手交代のサインと共にベンチコートを脱ぎ、声援の中、グラウンドへ向かう…。

演技の流れ)
サッカーの試合をベンチから観ている。
スタンバイを指示され、シューズの紐を結ぶ。
ベンチから出てウォームアップを始める。
選手交代サインが出て、ベンチコートを脱ぐ。
グラウンドへ走っていく。

問題点と解決のアイデア)

・試合観戦の仕草(ボールを目で追いかけたり、仲間がシュートを外して嘆く姿)が、競馬観戦の様に見える。
→シュートを外した時、興奮してベンチを飛び出して頭を抱える等のジェスチャーを加える。

・ウォームアップ(足あげ運動)の姿がマラソン選手に見える。
→リフティングやヘディング等の無対象行動でサッカーボールを上手く扱う姿を見せる。

・ベンチコートが薄手の上着(ウインドブレーカー等)のように見える。
→ベンチコートを脱ぐ時やたたむ際の厚手の生地(モコモコ感やサイズ感)を表現する。
→寒がる等、ベンチコートが必要な季節感を表現する。

行動には理由があり、そうする理由を明確にしなければなりません。例えば、「ガニ股でトレンチコートを脱ぐ銭形警部」を面白く演じても理由がなく、演技としては成立しないのです。正当化については、後にレッスンすると思うので引き続き学んでいきましょう。