ヴィクトル・ニジェリスコイWS

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11月24日シアターXにて、ヴィクトル・ニジェリスコイの舞台動作のワークショップに参加してきたので、簡単にレポ書いてみます。

http://www.theaterx.jp/ws/workshop081123.shtml

通訳は早稲田大学講師の安達紀子さん。今年出版されたスタニスラフスキーの著作の邦訳「俳優の仕事」の訳者の1人です。「俳優の仕事」は「俳優修業」とは違いロシア語の著作から日本語訳なんだそうです。
自分もまだ未読ですが、今度探してみます。ちょっと値は張りますけどね。ちなみに現在は第二部まで出版されていて、第三部は来年5月に出版予定みたいですよ。チェケラ。

さて、ワークショップの内容は、前半は安達さんによる講義と、ヴィクトルによる実際に身体を使ったワークの2部構成でした。
前半の講義では、ロシアの大学の実際の授業風景のビデオを見たりしながら、安達さんが実際にロシアで見てきたものについての話を聞いたりしました。聞いていて驚いたのが生徒の意識の高さ。「舞台動作とは何か」という教師の問いに対して、若干の16歳の少年でさえ流暢に自分の意見を喋っていました(もちろんロシア語なんか理解できなかったんだけど)
シューキン演劇大学(ロシア4大演劇大学のひとつで、中でも身体動作に注力してるんだとか)の舞台動作の卒業制作を少し見せてもらったんですが、単純にすごいなって思いました。ジャグリングとかをしてる映像だったけど、全員そのままサーカス入れそうなくらいだった。システマティックに身体を訓練することの重要さを改めて認識しました。

後半はヴィクトル・ニジェリスコイの「舞台動作」のワーク。
このヴィクトル、若干24歳(年下!)ながらシチェプキン演劇大学を卒業し、ロシアでプロ俳優の資格を有しているハンサム☆ガイ。ロシア国内でも舞台動作を教えていて、これまでにも何度か来日してワークをしてるみたいです。
内容は、ロシアでここ50年くらいかけて体系化されてきた、たくさんの「動作」を行うというもの。ペアでやるもの、全体でやるもの等バリエーション豊かな動作を、賞味2時間のワークで50以上はやったと思います。STONE WINGSで行っているムーブメントとかなり通じる部分もありましたが、よりパワーを必要とする動作、脳を酷使するような動作が多かったなぁという印象です。「実際に舞台で倒れるやり方」なんてのもあって、なかなか面白かったです。

だけど何が辛いって、前もロシアで演劇を学んだ人のワークに参加した時もそうだったんですが休憩無しでぶっ通しだったんですよね・・・。ロシアってみんなそうなのかな。よっぽどエネルギーあり余ってるのかな。
老体にはちとハードでした。

以上、とりとめの無いレポ終わり。

2 コメント

  1. いつのまにかスタニスラフスキーの邦訳が今年出てるんだね。
    「俳優の仕事」は、「An Actor’s Work on himself」の訳としてつけてるね。こっちのほうが元々の名前だから。
    英語訳のときに、三冊に分けた。
    アマゾンで一部と二部、二冊買っておいたよ。12000円もするけど、誰が買うんだって感じたよね。
    そして表紙がまた、とっつきにくいデザイン……。

  2. ですよねー・・・マニアックすぎる。
    WS行くまで知らなかったっす。
    自分も結局注文しちゃいましたよ・・・
    タイトルの由来に思わず「ヘェ~」

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