読了!

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昼休み、ランチしたカフェでようやく読み終えました、
「セールスマンの死」。
クラスで用いるテキストではなく、
ハヤカワ演劇文庫(2006年) 倉橋健の翻訳です。

この課題になってからすぐ読み始めたのですが、
こんなに長らく手間取るとは!
最近忙しくてとか、昔の戯曲はけっこう長いわあ(約240p)とか、
言い訳はいくらでもできるけれど、
要は読むのがしんどい話だったということに尽きます。

営業マンの哀歓については日々目にするところだし…
タイトルから結末は明らかだし….。

これからお読みになる方もいると思うので、
私の印象記は「一番アンケート」にとどめておきましょう。

●自分に一番似ている人物      ・・・ハッピー
●一番理解できる(得心が行く?)人物・・・ビフ
●上演するならやりたい役・・・ウェイターのスタンリー
(やれるかどうかはさておき。)
●一番好きなせりふ・・・ラスト近くの(!?)ビフの長セリフ♪

いま「好きなせりふ・・・ラスト近くの~」と書いていて気づきましたが、
この芝居、○幕○場の区切りがないのです。
(だから、○幕○場の○行めのせりふが好き、と書けないのです。)
第1幕と第2幕、そして「鎮魂曲」という章3つしかない!
長い芝居だから、1幕2幕の間は、
これ単純にトイレ休憩目的の区切りでしかないのでは(笑)?

ストーリーは切れ目なく進むようでいて、途切れてばかりいるような。
「三単一の法則」はみじんもない。
みんなみんな、過去に行ったり、現在に戻ったり、白昼夢を見たり、
そして読む者は、戯曲のこのリズムに慣れる必要があります。
(あー、だから読みにくかったのかなあ。)
そして想像するとすれば、苦悩に首まで浸かっている人は、
四六時中こういう感じなのかもしれません。

簡潔にと思っていた割に、いろいろ書きすぎちゃいましたね f^_^;
読みにくくはあったけど、上手な俳優さんで上演を見てみたくはある!
また、どう稽古して、本番はどう切れ目なく進行するのか
好奇心の向くところです。

詳しくはまたスタジオで。
読んだ皆さんの感想を教えてほしいですo(^-^)o

★カブッティ

3 コメント

  1. 痛々しいほど哀れな一家だけど、リンダがちょっとでも働けたら違っていただろうにね。
    ずっと家の中にいるだけで……。
    上演するならやりたい役……?
    息子のハワード?

  2. 確かに読むのも、実際に舞台観るのも気合が必要だと思いますが(苦笑)“普通の男”ウィリー・ローマンが“アメリカンドリーム”の幻想におしつぶされていく様は、今読んでも胸を打たれます・・
    当時のアメリカは、専業主婦が当たり前だったんじゃないですかね? スタジオではウィリーの枯れ具合を素で醸し出してると言われてますが(苦笑)年齢的にも心情的にも?演るんならウィリーの前に長男のビフでしょ!ま、それが理想デス(笑)

  3. うん、ハワード、すこぶる似合いそうです
    ウイリー、社長たるハワードの前で先代の父親についてしゃべり過ぎ!
    書かれてない部分を深読みすれば、ワグナー&ハワードの親子にも何かしら確執があり、ウイリーの言葉が逆鱗に触れた可能性も?
    アメリカ文学はスタインベックとか、多いなあ~父VS息子の葛藤が?

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