3/17 スタニスラフスキーコース

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Characterization — 役作り

一年間のカリキュラムも佳境に入り、いよいよ役作りについてのレッスンに入りました。
先週の宿題・・・身近な人物や街で見かけた人物を二人観察して、その人物を模写してみるインプロをやりましたが、お芝居を演じるのが好きな人が、演技が好きな理由として、「自分以外の人間になるのが樂しいから」といった言葉をよく耳にします。俳優が役を演じる時、「役になりきっている」とか「役が憑依している」と言われることもあります。一見、それらは上手く演じているように捉えがちですが、実は役と自分に共通点を感じることから起こる錯覚のようなものだといいます。では、「役を作る」とはどういうことでしょうか・・・?

役作りのプロセス

役の第一印象
客観的な情報
なじませる(動き、喋り方、etc)
※なじませるためにインプロをやることもある
台本に沿って演じる

漠然とイメージした人物のフリをするのではなく、役の着ぐるみの中に入って、徐々に身体をなじませて一体化する、というのが本質的に役に近づくための、ブレない役作りの基本といえます。配役が決まると、いきなり役作りをして稽古に臨む俳優が多いようですが、本当の意味で「キャラクターが完成する」のは一番最後の段階になるのが理想です。
レッスンも残り少ないですが、以上のことを意識して、今後の役作りに役立てましょう。

H.N