アメリカツアー 運命の時~ロスの終わり【中編】

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さて、3月2日。絶対に失敗の出来ない単独ワークショップの日になりました。
天気は最悪の雨。なかなか雨が降らないロサンゼルスの交通は大混乱。
ぼくも、あわやたどり着けないのではという、大ピンチに見舞われつつ、
なんとかスタジオに着きました。最悪の精神状態でしたが、なんとか心を落ち着かせました。

メジャーリーガーとはいいませんが、マイナーリーガーを相手にしているような感じ。
見てください。この人数。そして、その実力は日本のトップ俳優を凌ぎます。

内容は、当初の予定からかなり変えて、もっともっとレベルを上げました。
ロサンゼルスでがんばる日本人俳優ともミックスしたインターナショナルクラスで、初日に来たアメリカ人たちもまた来てくれてほっとしました。LAPACで学んでいるChiakiさんや、ハリウッドのレッドカーペットパーティーでも一緒したKenjiさんも参加。「ペイ・フォワード」などにも出ているバリバリのハリウッド女優もいました。
全員で14名。


テーマは、精神と身体のコネクション。Psycho-Physical Actorになるためのワーク。
マイケル・チェーホフのセンターや、プラーナチューブ、ムーヴメントなどを前半に行い、後半はイプセンのテキストを使い、I DO I WANTを教えました。


結果的には大成功!
認められました。満足させることが出来ました。
拍手喝采で終わることが出来ました。

通訳してくれたMakotoさんのおかげです。テンポ良く通訳してくれ、
英語に囚われることなく、指導に集中することが出来ました。
LAでの5日間のワークショップの大トリ。一番人が入った回でした。
日本人とアメリカ人やオーストラリア人が混じっての3時間のクラス。
本当に貴重な体験でした。

打ち上げがてらのタイ料理のあと、ぼくと長さんとで、日本人のジョージ・タケイさんが
出演する「Allegiance」というミュージカルを観に行きました。ジョージ・タケイさんは「スタートレック」で成功し、ハリウッドの歩道にネームプレートもあるほどです。

実は、劇場に行くまでにLiftという配車アプリを使ったのですが、ドライバーが俳優さんでした。
メル・ハンプトンという黒人俳優で、しかもマイケル・チェーホフを学んでいたということで、
ヒュー・オゴーマンも知っていました。
それだけでなく、Facebookを申請したら、Makotoとも繋がっていて、ものすごい巡り合わせだと思いました。無数のLiftやUber走ってますが、こんな繋がりがある人はこの人しかいないですよ。それがたまたま、あのタイミングであの付近を走っていて、配車の応答を受けたということです。
引き寄せの法則炸裂しまくってますね。

その翌日は工藤さん、長さんとともに、キャスティングディレクターの方とランチをしに。
メル・ハンプトンさんからも車中でLAで成功するための方法を聞き、
この日もポールと高田由美さんからいろいろ話を聞け、とても役に立つ情報を得られました。
日本とはまったくシステムが違うので、向こうで成功するための道筋を知れたのは俳優にとって良かったと思います。

ランチの後、レドンドビーチは寒かったですけど、軽く訪れました。

キャスティングディレクターの高田さんから日本人の映画が近くで公開されていて、
私も昨日行ったので、行ってみては?という話をもらい、ポールの車で映画館の前まで。
ポールとはここで別れ、ぼくと長さんと工藤さんで、「Oh Lucy!」という映画を観ました。

たまたまアフタートークで、監督の平柳敦子さんと、主演の寺島しのぶさんが来ていました。
こんなロサンゼルスの片隅で、不思議なものです。
ツーショット写真も撮らせてもらいました。
平柳監督は、アメリカが長く、俳優から監督への転身。サンダンスの映画賞を取って、今回の大規模な映画制作に繋がりました。映画は、海外の映画賞に出品できるので、あわよくば世界中を回れます。羨ましいなぁと感じました。

ロサンジェルスの最終日はユニバーサルスタジオハリウッドで過ごしました。
ディズニーランドの1/3くらいの広さですが、チケット代は129ドルで高額。
ジュラシックパークとかハリーポッターとかトランスフォーマーとか見ました。
乗り物にとって、体験するのが多くて、3Dものも結構ありました。

ニューヨーク編へ続く