「G・G」

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本日、招待を受けて「lost.g」を観に行ってきました。

タイトルは変わっているが、ほぼ忠実に「G・G」をやられていた。
ということは真っ向から立ち向かっていたということ。

狭い演奏ギャラリーのようなところで、イスを四つ置いて、
照明もあまりないような感じでやっていた。客席は後ろの人観にくかったかも。

自分の作品を客観的に観る機会ってほとんどない。
新鮮に客観的に観ることが出来たのは嬉しい。

出来は、とても良かった。
日本ではなかなかいい舞台は観られないけれど、今日はいい舞台を観られたという感じ。
この作品をよく解釈して、理解して演じていた。
役者四人、力量があったので、テンポや間の作り方もさして問題はなかったし、
おのおの役を深めていた。

「G・G」という作品の良さも役者四人の演技力の高さもあって、観ている最中結構鳥肌が立った。
幾分勿体ないところはあるけれど、とてもいい舞台に仕上がっていた。
ホント日本で舞台を観て、褒めることはほとんどないんだけどね。

終演後、役者の方々と少し話をした。握手もした。
作者と伝えても、「あぁ、この節はどうも」くらいかと思っていたけど、そうじゃなく、作品と出会えたことをとても感謝された。

内面をえぐられ、激しく消耗し、大変だったとは思うけれど、ここまで真っ向から立ち向かって、舞台を創り上げたエネルギーと真剣さに感謝。

作品についても色々と誉めてもらった。
実際業界の人にも評価が高いらしい。嬉しいことだ。

役者たちは忙しく活動されているようなので、今回の舞台への集中度は充分だろうかと思っていたけど、とてつもないエネルギーを注いでいたことがわかる。
そのぶん彼女たちは成長できたと思う。
そういう所がSTONEψWINGSの公演メンバーに不足しているところかなと思う。
役者魂みたいなものを感じた。

今のSTONEψWINGSのメンバーで「G・G」を上演しても、そこそこいい舞台にすることはできるだろうけど、やっぱり納得のいくものはできないと思う。
人生経験・演技へのエネルギー・自己研磨していく意志・演劇に対する思考の量・貫く心・継続するモチベーション……足りない。
だから「桜の園の裏の園」のキャスティングが座礁する。
もっともっと……!

2 コメント

  1. 「lost.g」観に来て下さって本当にありがとうございました。
    この作品と出会ったことで、演じる ということをもっともっと掘り下げたいと思うようになりました。
    一回終える毎にエネルギーはほぼ全放出してしまうこの芝居には、確実に集中力を育ててもらったと思います。
    そして、お会いできて とても嬉しかったです。
    どうもありがとうございました。

  2. 時間にして1時間ばかしですが、膨大なエネルギーと思考と時間が圧縮から解放されて「lost.g」を創り出していました。
    サラ、マシュ、ケイティ、ティーとの再会、また演じた四人の方たちとの出会いは素晴らしい体験でした。

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