スタニスラフスキートータルアティング 年内LAST

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いやはや、早いものでこのクラスも年内最後のレッスンを迎えることになりました。
イノケンです。

レッスンは先々週から新しい要素「想像」に入りました。
これはもう、言うまでも無く演技をする上で重要な要素ですね(まあ重要でない要素というのもないでしょうけど)

先々週はまず、絵や写真を見て想像を膨らますゲームをしました。
最初に一枚の絵または写真を見て、そこから間髪いれずに喋り始め、その画の解説を数十秒にわたり喋り続けます。
基本的に口からでまかせです。絵を見てパッと浮かんだ想像を上手く組み立てて何とか形にします。
想像の瞬発力を測られてるようなもんでしょうかね。一回やるごとにふぅ・・・と息が漏れます。

続いては「正当化」これも想像力を特に使いますし、演技をする上でやはり重要です。演技に「真実」を求めるなら絶対に無くてはならないものでしょう。

レッスンでは「地面を掘る」「本を買う」「傘をさす」等、単純な行動を元に「なぜそれをするのか」前後の状況などを考えて、その行動が必然的に行われれるよう「正当化」し、そしてそれをシーンアクティングとして発表しました。
ただし、「雨が降ってきたから傘をさす」だけでも正当化はできていることになりますが、演技として見せる事を考えるともうちょっとひねりが欲しいので、想像力を駆使してなんとかオモシロそうな状況を考え出します。
皆なかなか巧みなもので、上手いこと面白い状況で行動を正当化しつつやっていた感じです。
これを色々パターンを変えて何度かやりました。一人だったり二人だったり。先々週の後半から先週一杯までは基本これでしたね。

そして今週も「単純な行動」を元に演じるのは変わらないのですが、違うのはシーンを考える人と動く人が違うということ。一人が「物陰から覗く」という行動を元にシーンを演じる時には、他の人が「相手をしかる」「ここは工事現場だ」等と指示を与え舞台上の人間を動かします。
どちらかと言うとシーンを演じてる人間ではなく指示を与える人間の想像力が試されるレッスンですね。途切れず指示を与え続けるには最初のような想像力の瞬発力が必要な感じです。

そんなこんなで次のレッスンはまた来年ですね。
さあ、あとは公演の稽古の集中していきますかー。