SKY SOART ψ WINGS

2011年
1月18日~20日
シアターX

2010年チェーホフ生誕150周年記念

「桜の園の裏の園」トップ 原作:アントン・チェーホフ

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「桜の園の裏の園」の見どころ

桜の園の醍醐味と桜の園の裏の園の秘密

「桜の園の裏の園」の登場人物たちと3つの恋愛模様

「桜の園」の喜劇性となぜ日本人がチェーホフの喜劇性を理解できなかったのか

桜の園の醍醐味と桜の園の裏の園の秘密

 チェーホフの不朽の名作「桜の園」は、チェーホフ自身が「これは喜劇。ファルスといってもいい」
 というように、ファルスに近い滑稽な喜劇です。
 しかし、昔は貴族の没落を描いた悲しい人間ドラマとして見られ、
 日本においては未だに喜劇として成立した「桜の園」を知りません。
  チェーホフの面白さを知っている人は、まだ少ないのかもしれません。
  この作品は、はっきりいって、最初から最後まで面白いのです。
  至る所にチェーホフは笑いの種を撒いているし、出てくる登場人物は郵便局の役員や駅長といった端役以外はすべて滑稽に描かれています。
 まず、この「面白さ」を知ってもらいたいものです。

  そしてこの面白さは大いに登場人物たちのキャラクター性にあります。
  「桜の園の裏の園」は、若き登場人物たちの恋愛模様を中心に描いてあります(原作通りです)。
  ガーエフやラネーフスカヤは登場しないため、桜の園の競売の話は物語の焦点にありません。ただの背景です。
  これによって観客はより貴族の没落に同情しなくなり、「桜の園」のキャラクターの面白さが浮かび上がります。

 「桜の園の裏の園」は、原作「桜の園」の裏を描いた作品です。
  多くの人が見逃しがちな脇役たちにスポットを当てた作品です。
  そして、チェーホフが意図した「喜劇性」を、「恋愛」というテーマにそって抽出させた作品になります。