12/3 アドヴァンスクラス

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ピンターの「部屋」のシーンアクティングが続きます。先週、ピンターの戯曲にはピンター特有のある要素が存在することを学びました。
それは・・・Power Pray。何か会話や議論において相手より優勢に立った場合、格闘技に倣って「マウントをとる」と言われるように、お互いの優劣、つまり立場が攻守逆転する様を表します。レッスン中のシーンにおいてキッドとローズのPower Pray、及び二人の心理を検証してみましょう。

ローズは自分の(超?)お気に入りの部屋にいます。そこへローズが暮らすアパートの大家であるキッドが現れます。キッドは昔、この部屋で暮らしていました。部屋の様子を懐かしみ、おもむろに物色を始めるキッド。部屋にあるロッキングチェアーに勝手に腰掛けます。この椅子はローズの入居前から部屋にあったようですが、そうだとしても大家とはいえ、勝手に座られたら気持ちのいいものではありません。もしかしたら、誰にも触られたくないかもしれません。自分の家に居るようにくつろぐキッドと、その様なキッドに対するローズの心理は如何なものでしょうか?

今回のシーンにおいて重要な要素や心理はどういうものか?それらを踏まえた上で次回のレッスンに備えましょう。

hirosh