hiroshiです。インプロレッスンの模様をお伝えします。
・シアターゲーム「TVゲーム」
マリオ等のTVゲームをプレイするわけではありません。一人が部屋の中で電源の入っていないテレビを前に、何かの番組を視ている演技をします。その様子を他の生徒が観察し、どんな番組を視ているのかを当てるゲームです。即興で出てきたのは次のような番組でした。
1.水泳大会やテニスの中継
2.辛口タレントのバラエティ
3.腹筋トレ器具の通販
以下は、「3.腹筋トレ器具の通販」を視ている演技をした私の場合です。
夜中、寝つけず起きてTVをつけると通販番組が放映中だった。眠そうに、ぼ~っと画面を眺めていると宣伝中の商品に目が留まる。画面を食い入るように視て、お腹をさすりながら独り言を漏らす・・・「効果あるのかな?」。(演技者は言葉を発するのは最小限に)
リアクションからどんな番組か目星が付いたら、観察者Aは視聴者Bと会話して、さらに推察します。
A「お腹につけるんですか?」
B「うん。」
A「効果あるんですか?」
B「・・・どうだろ?」
A「電話するんですか?」
B「しようかな・・・でも高いから。」
視聴中のリアクションと会話の内容から正解だと見当がつきます。当てさせないゲームではなく、演技で伝えて当ててもらうゲームです。(通販番組の場合、寝つけない演技で深夜をアピールするのもポイントですね)
「2.辛口タレントのバラエティ」等は、ソファ(椅子)に横になりながらゲラゲラ笑えば、まずは、まじめなニュースやスポーツ番組ではないことがすぐに伝わります。
・インプロ コントラスト 「接客」
A.店員 積極的に接客して、トータルコーディネートで洋服をたくさん買わせたい。
B.お客 一人で考えて選びたい。そんなにたくさん買いたくない。
アパレルショップに買い物に来たお客さんにAが接客する。Bはゆっくり選びたいが、店員はアレやコレもすすめる。売る側と買う側の対照的な気持ちを浮き上がらせるのがポイントですが、私の場合、意識が自分に向きやすく一人芝居に走りがちなため、講師のアドバイスは「もっとお客の要望を聞くこと」でした。
演技、特に戯曲においては、自分以上に相手に意識を向けることが大切です。私のようにコミュ力が低いタイプにとって、インプロは能力向上のよい訓練だと思います。眠っている力を呼び起こしましょう。