9/3 スタニスラフスキー 行動編

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hiroshiです。スタニスラフスキーシステムにおける「Actions(行動)」について、引き続き学んでいきましょう。先週に続いて、下記の様な行動(シンプルアクション)と状況の課題が幾つか与えられ、これらに沿ったインプロを各自考え、演じて検証しました。

例)
行動 新聞を読む。
状況 好きな海外の俳優が来日した。しかも近所に来ていた。

私が考えたインプロは次のようなものです。近所のラーメン屋で注文が来る間、新聞を読んでいると、近くにある近代的な美術館で、映画「マトロックス」の最新作のロケが行われたとの記事を見つける。大ファンである主演のイアヌ・リーブスが近所に来ていたと知り、見に行けなかったことを悔しがる。

解説)
「近所のラーメン屋」を演出するために、サンダルを履いて店にやってきて、いつものビールと餃子の雰囲気を演じてみました。場所をラーメン屋にしたのは、お客さんが新聞を読んでいるイメージがあったからです。新聞を読む時は無対象行動ですが、ロケの記事を見つけた時のリアクションが弱いと、次の「悔しがる演技」も弱くなり、全体的に印象の薄い演技になったようです。無対象行動とリアクション含め、アクションははっきりとるのが大事だと思いました。

演技における「行動」とは、リアリティの面において重要な意味を持っています。特にスタニスラフスキーでは理解必須になります。また、無対象行動は演技だと弱まりがちな五感を鍛える訓練でもあるので、しっかり練習していきましょう。