2/15インプロクラス、フォーカスというもの

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今日は体験の方が多かったため、何時もと若干雰囲気の異なるゲーム&インプロでした。

最初はCrossing People~横切る人々~

イメージとしては舞台の上手から下手へ通り過ぎる通行人を演じて、その際「サラリーマン」なのか「外国人」なのか、「優しい人」なのか「社交的な人」なのか観る人に伝わるようにするゲームです。

2人1組なので片方がその人を演じて、もう片方はそれを際立たせるために別の何かを演じる方法も可能でした。その時大事になるのは、どちらにフォーカスが当たるように演じて見せられるかだと思いました。

このようなキャラクター編の後は、さらに難しいエレメント編です。「重い」とか「丸い」とか「光」とか「ギザギザ」とかww

これに関しては「考えるな、感じろ」がよかったと思います。また、4人組でやる時は打ち合わせなしで始めなければいけませんでしたが、むしろそっちの方が「みんな違ってみんな良い」感じで方向性も間違ってなかったし、アンサンブルっぽいこと出来てるんじゃないかって気になりました!

インプロのお題は、「迷子」。主要4人は母親と身内1人、迷子センターの2人。母親は子供が誘拐されたかもしれないととにかく心配で、迷子センターの人達はとにかく母親を落ち着かせる必要がありました。身内は父親だったり娘だったり。。

残りの人達はエキストラとして、迷子センターの仕事を邪魔したり迷子の情報を持ってくるきっかけを作ってあげたり。なんかここでも主役の人達にフォーカスを当て続けるための客観性だったり加減だったりが重要になっていました。あちこちでいろんなストーリーが展開していたと思いますが、結局迷子探しが今どのくらい進展しているのか芝居しながらも聞いてなきゃいけないってことですね。多分スタニスラフスキーのレッスンでも言われるんだろうな。

私事ですが子供の頃、母が父に子育てについて感情的に怒りを露わにしている状況を頻繁に目の当たりにして、とても嫌だった記憶があります。単身赴任であまり家にいない父に対して少しでも共感してもらおうと母なりに必死だった故の行動かと思いますが、自分はこんな姿を夫になる人に見せたくないなと思いながら育ちました。ですがこの日母親役をやって周りから協力を得られない状況に陥って、子供のためなら見苦しいくらいヒステリックになれる瞬間を知りました。(一昨年公演の「海岸線にみる光」の希晶はまた違う感覚だったから)この御時世、親子に関する色んなニュースを耳にしますが、親は元々の性分だけでなく周りの環境によって仏にもなるし鬼にもなります。鬼になりきってしまわないよう必死で踏ん張って子育てしている親御さんたちを本当に尊敬します。