チェーホフ&ジンダーメソッド 3/7

0
1266

イノケンです。
昨日はバイトが休みでほぼ丸一日寝て過ごしたのですが、気づいたら窓の外が一面真っ白になっていました。三月に入って暖かくなってきた筈なのに今日は随分冷えるなぁ、とは思いましたが、まさか雪が降るとは。
雪の照り返しで、もう日の沈む時間にもかかわらず外は明るく、辺りがよく見えました。どの家の屋根も同じように真っ白になっていました。うちの庭の梅も雪化粧をしていました。自分の吐く息があんなに真っ白なのも久しぶりだったように思います。
冬の最後の贈り物といったところでしょうか。翌日の路面を考えればありがたい物かどうかはわかりませんが。

さて、3月7日のチェーホフ&ジンダークラスの模様です。

今回はまずジンダーの「STATUE EXERCISE」から。
まず一人が彫像となり他の二人が彫刻家となります。
彫像は彫刻家に導かれるままに手足を動かしてポーズをとり、一つの作品を作ります。

ここまでは他のレッスンで同じような事をやった人も多かろうと思います。少し違うのは、この時に彫像の人物はチェーホフの「安の感」を使うことでしょうか。また、彫刻家の方も特にお題などを決めず、特定の完成形を求めないところも違うでしょう。

さらに、このスタチューエクササイズには続きがあります。
彫刻家によってポーズを取らされた彫像は、その「自分のとっているポーズ」からインスピーレションを得て、自分が何者で何をしているところなのか、周りはどんな様子か、等を、彫刻家の質問に応じて答えていきます。
彫刻家はどういうイメージで彫像を作ったかを言わないので、作った時のイメージとはまったく違うイメージが彫像の口から出てきたりします。
これがなかなか楽しいです。一つの何でもないポーズから、妙に気になるストーリーができたりします。
さらに続きもあります。質問が一通り終了すると、彫像は、自分のイメージに従って「そのポーズの直後の様子」をシーンアクティングします。
まぁ、ほんとにちょっとだけですが。

それにしても、このエクササイズは地味に身体に響きます。
腕をまっすぐ伸ばして上にあげていたり、ひざを少し曲げてそこに体重を乗っけているポーズなどを取らされるとキツイです。最初は良いのですが、徐々に腕が重くなり足は震え始め質問の時間が何かの拷問のように思えてきます。
だからそういうポーズを取らせた方が楽しいです。

休憩後はチェーホフ。「STACCATO & LEGATO」
これは、様々な動作を、スタッカート(早く・断続的)とレガート(遅く・連続的)で行ってみるというものです。

最初は着替えのマイムで行いました。
一連の動作を最初はスタッカートで行い。今度はレガートで行い。さらに一回の着替えの動作の中でスタッカートとレガートを織り交ぜながら行いました。
次に、任意のシチュエーションの中で、外からの指示に従いスタッカートとレガートを次々に切り替えながらアクションをしました。
最後に、今度はテキストを使い、文章の音読をスタッカート・レガートを使って行いました。

それをやってみてどうだったかと言えば(このジンダー&チェーホフクラスで行った事のほとんどがそうではありますが)感覚を通して「なるほどね」と思う部分がほとんどで、言葉に表して伝えられる部分はちょっと少ないようです。

自分はスタッカートとレガートの切り替えでただ早さを変えるだけでなく、なるべくシーンの中で正当化させようとしていました。
動きの変化で現れた内面の変化を更に動きにフィードバックさせて正当化させた、とでもいいますか、まぁ、そんなような事を多分自分はしていたと思います。
で、まぁ、そこから、実際の演技における動きの緩急の取入れ方が少し見えたように思います。そんな感じです。

今回も有意義でした。次もがんばりませう。ではまた。

チェーホフ&ジンダーメソッド①チェーホフ&ジンダーメソッド②

チェーホフ&ジンダーメソッド③チェーホフ&ジンダーメソッド④