スタニスラフスキーマスターコース6月初回

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こんにちは。スタニスラフスキーマスターコースを受講中のクラタです。今日は6月の初回のレッスンでしたが、盛り沢山の内容でした。
まずは、幾つかのムーブメントから。ホップステップジャンプで高く飛んだ後に床に脱力するジャンプ、床で力を蓄えて反動で高く飛ぶジャンプ、首の脱力運動、捻る動きを利用した全身の脱力の運動など。身体を目覚めさせ、ワークに集中できる状態に整えるのにもとても役に立つと感じました。
そして本日のテーマは『重心とバランス』です。大まかには、以下5つのアプローチがありました。

1 押し合いっこグランプリ
ルールは、向かい合った2人が下半身は床の狭いスペースに固定させたまま、両手だけで相手を押し合い、バランスを崩した方が負けというもの。ギリギリの姿勢でも身体を保つバランス感覚が問われます。

重心とバランス

2 取りにくいキャッチボール
こちらも床の狭いスペース以外は動いてはいけないという制約のもと、わざと取りにくいところにボールを投げて取りあう。片足立ちで行ったり、腹筋運動をキープさせる姿勢で行ったり。全員で3つのボールを投げ合ったりと段々グレードアップしていきます。

バランスボール

3 だるまさんは殺し屋 スパイ付き
これは、ダルマさんが転んだ、が元になっていて、ダルマさんが見るタイミングに静止していない人がピストルで撃たれるルール。わざとイスや机の障害物で部屋を歩きにくくした上、スパイがいて、身体を押したり引っ張ったりするけれど静止するというもの。止まってるつもりでも止まれてなかったりするので、身体のコントロールや、周囲のスパイの気配にもに気づく集中力が鍛えられます。

だるまさんが殺し屋

4 ピストルで打たれ倒れる動きのシークエンス
こちらは床の腹ばいの姿勢から起き上がり、走っている所をピストルで打たれ、倒れるというもの。走る、止まる、床に倒れるの身体のコントロールは、舞台でも映像でもアクションのシーンにはかかせない基本ですね。美しくキマると素敵です。

DashでBang!

5 物語ストップモーション
そして本日のメインは、ひとりが物語を即興で語り、周囲はそれに応じた動きをしながら、ライトをあててられた人はストップモーションするというもの。語り部の指示した通りに皆が動き、ストップモーションで動きや表情が浮き出るのが、とても面白いものでした。

ライト

どのワークもシンプルなアプローチながら、俳優にとって大切な身体のバランス感覚を楽しく鍛えられるので、非常に興味深かったです。大阪のおばちゃんは打たれると倒れる真似をしてくれるというが、普段からこのトレーニングを積んでいるのでしょうか(笑)
これから私も見習おうと思います。と、冗談はさておき、身体からのアプローチは心も解放させてくれるという事も、仲間達の笑顔の中で感じました。演劇は人を元気にするものだという確信を改めて持ちつつ。さて、来週はどんなアプローチに出会えるのでしょうか。