哲平役の健康に続き、キャラクターへの質問に回答してみました。
一部、えらい長い回答になってますが。
◆自分と役、本当はキャラが全然違うと思いますか？
違うような。同じような。
流石に「毎日貝調！」とか「貝運！」等と言ったりはしませんが、
「ウザイところは似てる」なんて言われそうな気はします。
◆皆さん普段の生活は何をしてるんですか？
実家暮らしでバイト行ったりレッスン行ったり事務所行ったり。
◆井上さん、貝好きですか？
えー、井上さんは貝が好きでも嫌いでもなかったんですが、
良くも悪くもしばらくは「貝」が付きまとって離れない気はします。
◆本当に幸運貝グッズがあったら買いますか？
買わないですかねぇ。
ほら、高梨夫妻の言う通り要は気持ちの問題だから必ずしも「貝」である必要はないし、そもそもモノに頼る必要性もないし。うん。
でも、もし何か、目に見える形で心の道しるべとか欲しくなったら、その時は貝の一つでも持ってみるのもいいかもしれないですねぇ。なんて。
◆みなさん結婚されてるんですか？
いいえ。
◆高梨夫妻にとって貝とは？
命の恩人。
人生の道しるべ。
変革のきっかけ。
幸福のシンボル。
愛の象徴。
ハートの親戚。
金儲けのタネ（ﾏﾃ
◆夫婦の二人に、結婚のよさは
好きな人と堂々と一緒に居られること。とか。
◆貝グッズは手作りですか？
手作りです。
貝グッズのうち、私が担当したのは「貝中時計」と「天貝魔貝」
後、自分で身につけてた「貝の腕時計」と「貝スニーカー」。
スニーカーはそのまま貝を貼り付けただけ、貝の腕時計は文字盤が見れるように穴を開けた貝をこれまた貼り付けただけの代物です。
手間がかかったのが「貝中時計」と「天貝魔貝」。
貝中時計は、まず丁度いい感じの懐中時計を探すところから始まりました。これは運良く安いのをゲットできたのですが、問題はそれにあった貝殻探し。
円に近い形の綺麗な揃いの二枚貝というのがなかなか無いようで、江ノ島の土産物屋を探し回った挙句に見つけたのが、真っ白で綺麗で大きさもぴったりなんだけど表面がとげだらけの凶器のような貝殻でした。
少々危険な感じの貝殻でしたが他に丁度良い大きさのものも無いので、仕方無く地道にとげを取って丁度良い状態にする事になりました。
しかし、ただ表面をきれいにしただけのものをそのまま懐中時計にかぶせて接着してもふたが開かないので、更にそこから細かいやすりがけをして、懐中時計の形に合う状態に加工しました。まぁ、それでも十分に蓋が開く状態には出来ませんでしたが。
この貝中時計は芝居中落とす事になっていたので（と言っても実際には最後の公演以外は落とさなかったけど）接着剤には乾くとゴム状になる材料を使って、落としても割れにくい衝撃吸収構造にしてみました。
接着後は更にスキマを紙粘土で埋めて、なるべく隙の無い状態に仕上げてみました。チェーンにつけた巻貝もポイントです。
天貝魔貝もまたえらく手間のかかる方法で作りました。
当初は「貝のコマは厚紙を重ねたもので作ればどうか」みたいな案があがっていたのですが「いや、本当の貝みたいにコロコロとした、立体的なものの方が絶対面白い」と考えてしまい、茨の道へ進む事に。
ハンズでかった紙粘土を（正確には石粉粘土とかいうものだが）こねて、３０個以上のコマを一つ一つひねり出していくことになりました。
シンプルだけど「ちゃんと貝に見える形」にするのには結構てこずりました。結局、最初の一個を完成させるのに一時間以上はかかったんじゃないでしょうか。
だんだんコマを作るスピードも上がっていったんですが、作るほどにどんどんめんどくさくなっていって「こんな方法やめときゃよかったかなぁ」と思う事もしばしば。スキル依存の作業だから他の人にも任せられなかったので。
天使と悪魔のコマもどうするか色々迷って、胸像みたいな形のコマも試作してみたのですが、いくつかのの事情によりそれもボツ。最終的にはメダル状のコマに落ち着きました。
コマの色塗りは江面さんと八日市さんの協力によるものです。
ボードもどうしようか迷っていたら、ハンズで丁度良い大きさのコルクボードを発見。マスだけ書いてあとはそのままの茶色を生かしてはいＯＫ。ラッキーでした。
後は「天貝魔貝」と大きくプリントされたケースを作って完成。結局、作り始めてから完成まで一ヶ月以上かかりましたねぇ。
この「天貝魔貝」、台本を読むと実に１１行にわたって遊び方の説明がされているのですが、完成したのが本番直前だったため、実際に遊ばれる事は一度も無いまま公演が終わってしまいました。
◆天貝魔貝はどこで買えますか？
試作品なのでどこにも売ってないです。
でもどうしても欲しいのであれば、１セット１９０００円くらいで売ります。
完全受注生産、職人の手作りです。
◆貝の時計いくらですか？
米太郎の腕時計が９００円。
貝中時計が４９００円…とか。
あ、でも材料が揃えられないので時計はもう作れないです。
