キング・オブ・コント 予選対策
高嶋君がスクール生ということもあり、
高嶋君・白鳥君によるお笑いコンビ「素顔のままで」の
キング・オブ・コント2回戦対策を行いました。
2回戦ともなると、そうそうたる顔ぶれが並んでいます。
多くは事務所に所属しています。
そんななか、無名でフリーの二人が混じって競うんですから、
たいしたものではありますが、とにかく勝つことを第一に考えなくてはいけません。
お客さんは、無名だろうがフリーだろうが関係ありません。
面白ければ、名前も覚えてもらえるし、注目してもらえます。
そんななか、HPもブログもないという脱力ぶりには少し呆れますが、
これを機に、もっとプロ意識を高めていってほしいと思います。
とにかく、2回戦に進んだということで意識が出てきたようです。
ぼくに意見を求めにきたというだけでも大きな進歩。
とりあえず、8/15にネタを見せてもらいました。
本番3日前です。
「こりゃダメだよ」
という内容でした。
序盤の状況構築ができていないので、
お客を置き去りにしてどんどん進み、
笑いに引き込むどころかお客を引かせてしまうというパターン。
ところどころ聞き取りづらかったり、
動きが不明瞭だったり、直す箇所がたくさんありました。
これでは通用しないというか、恥をかきにいくというか……
この完成度で3日前はダメだろうという感じでした。
台本の問題点を改善するには抜本的に直さないといけなかったので、
ちゃんと状況構築から、笑いの流れにもっていき、ある程度動きも出てきて、
オチに無理がないプロットを30分くらいかけてぼくが作りました。
それを元に台本を起こして、本番に挑むという流れでしたが、
心配だったので、本番前日17日にもう一度来てもらいました。
すると、16日の日にライブがあったということで、
そこで早速実戦投入したというのです。
反応は「いつもよりいいけれどややウケ」ぐらいだったということで、
実際に見せてもらったら、よくややウケだったなと思うくらいの有様でした。
プロットと違う部分を付け足して失敗しているし、
相変わらずお客を置き去りにする構成になっています。
本番前日でこれとは……。
ぼくも、完成品まで持っていってやると思っていたので、
トコトン付き合うことに。
結局、違うネタにすることになりました。
(わざわざプロットを作ってあげたのはなんだったんだという感じですが)
まぁ、そのほうが状況がお客にわかりやすく、無理が少なかったのと、
高嶋君のネガティブな特長がよく生かされていました。
しかし、それでも欠点が多い。
とりあえず、1時間かけて、ぼくは台本のリライトをしました。
元ネタが5分オーバーだったので、1分縮めながら、もっとわかりやすく、
もっと笑いの引き金になるように変えていき、強引だったオチも修正しました。
そして新しい台本ができてから、練習を重ね、
台詞が入ってきたら、動きなども修正して、ようやくある程度の完成度のところまでたどりつきました!
もう夜の11時。
周りの芸人は強いと思いますし、しっかり準備をしてきてると思います。
予選突破は並々ではないと思いますが、一つのことに情熱を傾けられるっていいなぁと思いました。
結果はどうあれ、かなりの刺激と成長になることでしょう。
今回発表したネタのBefore Afterがビデオであります。
もしかしたらyoutubeでのせるかもしれません。
本日18日の予選で、300名のお笑い好きのお客さんに観られるわけですから、
少しでも注目され、「素顔のままで」を応援してくれるお客さんが生まれたらいいですね。
サマーワークショップ2日目終了!
さて、8/11日、夏のワークショップ2日目が終わりました!
2日目のテーマは「役を浸透させる力~役作りを成功させる、役のアプローチ~」でした。
今回はやむなく定員を超えてしまい、13名!
とても楽しく、密度の濃い、有意義なワークショップになったと思います。
前日の「惹きつける力」もそうですが、かなりテーマが大きいです。
役作りは、映像においても舞台においても、逃れられない重要要素ながら、
質問してみると、あまりにアバウトにやってきていることが浮き彫りになります。
脚本読解も含め、役作りのアプローチは作品作りの土台となるものなので、
土台作りのプロセスと方法を知っておかなくてはいけません。
今回のワークショップでは、このような図を用いて、解説しました。
役作りには「内面のアプローチ」と「外面のアプローチ」が必要
役に近づき&近づけながら、自分と役とのギャップを埋める
そして、馴染ませる作業まで行わなければならない
役作りに関するレクチャーのあとは、マイケル・チェーホフ・テクニークより「Imaginary Body」を行い、役作りの3段階を高速でトレーニングするワークをやりました。
そしてできあがったキャラクターを使って、3人組でシチュエーションを考えてもらい、5分程度のインプロを行い、役の浸透度を確認。
また、役が馴染んでいないのであれば、なにが足りないのか、どういうことをしていくべきなのかということを気づかせました。
後半は、イプセンの「小さなエイヨルフ」をテキストに使い、読み合わせを繰り返しながら、意見交換します。
全体的にも解釈のシェアをして、少ない情報からいかに想像力で広げるか、的確に情報を捉えるかを学ぶと共に、この作品の複雑な構造についても理解しました。
最後は、ペアによる発表で締め。
あっという間の5時間が終わりました。
一人ひとりフィードバックをしてもらいましたが、全て回るのに20分くらいかかってしまいました。
それだけ、掴むものが多かったのでしょう。
群馬から来た方の感想が印象的でしたね。
「役作りがうまくいかなくて、トラウマになっていたくらいで、答えを得たくて群馬からやってきました。
完全にとはいえませんが、答えがわかってきたので、はるばる来た甲斐がありました」と。
皆さん、お疲れ様でした!
サマーワークショップ1日目終了!
8/10(土)。2日間の夏のワークショップの一日目が行われました。
今回のテーマは「惹きつける力~観客の心をつかみ、共感や感動に導く~」
最初は、「分析」からです。 世界のプロの俳優の演技や、日本人の藤原竜也らの演技を見ながら、「惹きつける力」について考察します。
素晴らしい分析のもと、演技力について幅広く考えられる良いディスカッションになりました。
そのあとは、真実の感情の力と、「表現力」について、体験を通して学べる良い機会。 自分のストーリーを語るということをしました。 そして、他人のストーリーを、いかに真実味ある惹きつけるスピーチにできるかにチャレンジ。 やはり、本物の感情、本物の体験は強いなと思いますが、他人のストーリーでも、かなり真に迫った演技ができていました。
ディスカッションは白熱しました。気づきがすごく多かったからだと思います。 自分の経験ではなく、他人の経験でスピーチするときは、まさに表現力に結実した演技スキルが露わになりますね。
最後には、やや長めの台詞にトライしてもらいました。 自主練の後、発表をし、どの部分に惹きつけられたのか、惹きつけられなかったとしたら、どこに原因があったのか、「表現力」の図と照らし合わせながら分析してもらいました。 定員いっぱいの12名。 とても学びが深く、また、一度もやったことがないようなユニークなテーマとレッスンで、実に面白かったです。 皆さん、お疲れ様でした!
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