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ビジネスとの比較~劇団運営より先に起業?~

経営者の人と付き合うにつけ、会社運営と劇団運営とを比べます。
会社運営から学べることがたくさんあると思うからです。

演劇をやっているから特殊な考えをしているということがよくあります。
ビジネスの世界とはあまりに違うために(本当はそんなに違いはないはずなのに)、
自分が凝り固まった考え方をしているなぁと思ったり、
これはビジネスの世界では斬新だと映るだろうなぁと思うことがあったりします。

 

起業家のなかには、時価総額〇〇〇〇億円の企業にしたいとか、
上場企業にしたいとか、こうした夢を持つ人は多いものです。

しかし、劇団にそれはありません。
当然なのですが、〇〇〇〇億円の劇団とか、劇団で上場とか、そんな発想すらありません。
(劇団四季はそういう意味で別格です)

〇〇億円じゃないにしても、たとえば動員〇〇〇〇人というのは、劇団が発想しやすい話です。
動員数の目標ならあるでしょうが、利益の目標などは最初からあまりないのが普通です。

人を集める目標は立てられても、利益の目標はあまり立てられないというのが悲しいところですね。

ぼく自身は、動員数の目標すら立てたことはありません。
そこに意味を感じなかったのです。
もちろん、多くの人に観てもらえることは素晴らしいのですが、
若いときは、質の高い舞台を創っていたら人は観に来ると安易に考えていましたし、
作品の良さを理解できない人が何千人来たところで意味はないという考えでした。

 

会社をつくるときには、資金援助が必要です。
それは、企業は利益を出せるから投資が可能なのです。

利益を出せない劇団に投資というのはありえません。
それはボランティアです。
多くの劇団員は、そんな足長おじさんを期待しますが、夢物語です。

大きな違いがありますね。

 

そこで、経営者とつきあい、ぼく自身も経営者であることから考えるのは、
会社を作って、お金を生み出してから、劇団を運営すればいいのではないか?ということです。

なかなか画期的な話です。

劇団というのは、常にお金に困っています。
助成金を運良く勝ち取っても、たったの数十万円が関の山です。

であれば、数百万円自由に使える余剰金を会社経営でつくってしまったほうが簡単です。
会社としては、税金対策にもなります。

会社経営であれば資金援助も得られやすく、
結果的に劇団運営の資金にも繋がります。

 

ただ、演劇人と経営者は、まったくタイプが違います。
アスリート出身なのに株で成功した為末は特殊。
芸能人でビジネスも成功している人はたくさんいますが、それは芸能人ならではの圧倒的な知名度があるからです。

こんな離れ業を出来る人は、ほとんどいないでしょう。
それだけに、人がやらないことをやりたがるぼくには魅力を感じます。

時間はかかることですが、劇団運営だけで十分な資金を獲得するのは不可能に近いので、
成功の確率はまだ高いといえます。

昔は、役者にお店とかをやらせたら、と考えたりもしました。
これくらいのアイディアはみんな抱くところですが、
斬新なビジネスモデルをつくって企業として成功するということまではみんな考えもしないのです。

これが出来たら、とてもおもしろいですね。

 

 

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