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第13回公演「LLL~恋の骨折り損~」終幕

終わりましたねー。

「LLL~恋の骨折り損~」

またバタバタしてくる前に振り返っておこうと思います。

 

脚本について×

色々と難のある原作「恋の骨折り損」を改善させること。
そして、日本のシェイクスピア上演・シェイクスピア翻訳の際の問題点を解消させること。

この二つを充分に達成できたと思います。

高尚な感じのシェイクスピアを期待する人はおあいにくさま。
シェイクスピアの喜劇は、元々高尚じゃないし、真面目な顔して、すまして観るものではありません。
作品をよくみれば分かるように、結構馬鹿馬鹿しいです。
ですから、今回の「LLL」はかなり、シェイクスピアの喜劇として踏襲しながら、現代化させています。

言葉遊びや韻律に関しては、英語の原作にかなわないけれど、
日本語としての面白さを引き出すと共に、現代劇としてのテンポアップに成功していると思います。

翻訳だと、どうしても無理が出ますが、日本語でシェイクスピア流にすれば解決するのです。
言葉のセンス、劇作家としての力量が相当必要にはなりますが。

ホロファニーズなどの脇役を抹消させることで、
四対四の恋愛も、かなり際立ったと思います。

観客や知り合いからも、脚本は「すごいですねー」といわれました。

 

演出ついて×

出演と兼ねているので、相変わらず大変でしたが、
役者がよくやってくれましたよ。

ぼくの演出は、見えざる手で導いていくもの。
システムが彼らを連れて行きます。

最終的にはぐっといい演技になりました。
全体的な調和も取れていたし、心配していたテンポ&リズムもよくなっていきました。

ほとんど毎回通してランニングタイムが同じでしたね。
アドリブは毎回様々でしたけど。

もう少しお金をかけて、上演したいものです。

 

役者・演技ついて×

半数がオーディション参加でしたけど、
皆、志高く、熱意があり、内部の者が刺激を受けたくらいでした。

裏方作業も兼任ですけど、みんなよく自発的に仕事してくれました。

アクティングスクールだと、どうしても受け身になりがちなのですが、
外でやってきた人は、かなり能動的でしたね。

キャスティングには大いに苦労し、とても時間がかかりましたが、
最終的には、ピッタリの役者たちに出会いました。
人間的にもいい人たちで、途中降板騒ぎもありましたが、
禍を転じて福となす、といったところでした。

個人的にファーディナンドの演技は、特に苦労するところもなく、
正直楽でした。
なにが大変かっていうと、ハードスケジュールの中、自主練をする時間がないので、
(演出していると、つきっきりですから合間の時間がない)台詞覚えなどがついていけるかという点でしたね。

楽しく出来たし、毎回アドリブを入れて、自由に、クリエイティブに出来たので満足しています。

役者は、自分の人生の中で充分経験となったので、
もういいかなと思っています。
少なくとも演出との兼任は、これが最後になると思います。

 

スタッフについて×

舞台監督&音響の零's Record林さんとは、2009年から
照明のツノさんとは2001年から
美術のmorriさんとは2010年からの付き合いです。

今回も馴染みのメンバーという感じです。

本当は、もっと入念に打ち合わせしたかったのですが、
結構お任せになっているのが、課題点ですね。

美術は、本当に時間がなかったです。
3日連続でうちのスタジオで製作でしたけど、
もっと計画的に進めないといけないと痛感しました。

ぼくが稽古で手一杯だったので、アシストもあまり出来なかったですね。

小屋入りしてからも、修正の連続でした。
美術は、転換が問題だったので、それを解決するために、
いろいろと知恵を出し合ったものです。

スタッフに関しても、もっと予算を出して、しっかりとしたものを創っていきたいですね。

 

今後ついて×

今後は白紙です。
とにかく、今のように、役者がお客を呼んで、というスタイルは意味がないので、
多くの人に届けられるようにしていきたいです。

しかしながら、広告宣伝をしても、一般客が来ない状態。
どうすれば、身内ではなく、一般の人が来てくれるかなぁと思案しています。

観た人は、斜に構えている人や、宗教のように自分の演劇観譲らない人以外は、
絶賛でした。特に、外国人のお客さんは、いつも見る目があるなと思いますが、いずれも高い評価でした。

外国人の人は、日本の変なドラマや映画、芝居に結構呆れてしまっている人が多いので、
なおのこと、うちの舞台は高く評価されるのです。

観た人は、ものすごく喜んでもらえるだけに、観る前にいかに興味を与え、
チケットを買うという行動までもっていけるのか、色々な方策が必要だなと思いました。

「人形の家」「令嬢ジュリー」「ドン・カルロス」など、これまで上演した海外著名作品の現代劇化は
世界でも通用するはずなので、世界(特に欧州)に出て、売り込み、上演していきたいですね。

たぶん、海外で箔を付けてしまえば、日本でもお客を呼ぶ神通力となるでしょうから。

 

さぁ、新しい創造に精を出そう。

 

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