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STONEψWINGSがCOMPANY TRAINING において、実践したスタニスラフスキーに関 するハンドアウトを掲載しています。 *無断転載禁止 |
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| 1.Release and Relaxation | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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柔軟な身体はとても重要である。固い身体では表現の可能性も狭い。 どうすれば、身体をコントロールすることができるのか? どうすれば、リラックスできるのか? |
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@Awareness of Tension 緊張の問題として厄介なのは、ほとんどの緊張が我々の気づいていないものであると いうこと。 |
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AThe Monitor ・The External Monitor……他人の目から緊張の部分を発見 ・The Internal Monitor……自分自身が緊張の部分を発見 |
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BBalance of the Centre of Gravity 演技の流れにおいて、体重移動というものは自然に無理なく行われるべきである。 バランス感覚を維持する上で大切なことは、重心を知ることである。 |
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| 2.Muscles and Combined Action | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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@The Right Muscles 日常の様々な動作の中、どの筋肉がどのように使われているか。 実際に物を持ったとき、イメージで物を持ったように見せるときの違い。 同じ筋肉・同じエネルギーが使われているか。 ACombined Action 他の人たちの動きに合わせ、同調する方法を学ばなければならない。 |
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| 3.Intension and Justification + Actions | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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行動や姿勢は、意図に基づく創造によって正当化されなければならない。 演技には全て理由が存在する。 |
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・シンプルな行動(ト書きに書かれているのはこのような形である)をそのまま演じたので は、浅く無味乾燥なものになってしまう。脚本の中で、書かれていずとも、時・場所・状 況・目的・性格・癖など複雑な要素に目を向けて、このシンプルな行動をより深く意味の あるものにしなくてはならない。 ・同じ行動でも、このように全く違う要素が添付され、異なった演技となる。これが脚本のサ ブテクストの部分であり、俳優が役作りの時に重要なプロセスとなる。 ・演技は文字に書かれた通りの一直線なものではなく、非常にたくさんの要素が絡み合った 広く深いものである。 ・演技の可能性を俳優は知らなければならない。 ・演技の可能性を開拓する楽しさを実感してほしい。 ・あらゆる視点から、劇世界や登場人物を分析することが必要である。また、それらを行うこ とが演劇の醍醐味でもある。 |
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| 4.Focus and Concentration | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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CCircles of Attention このCircles of Attention(注意の圏)は、大中小三つのレベルに分けると 分かりやすい。 小……一番間近のフォーカス。 自分自身、小道具、目の前のものなど、一番狭いが強いフォーカス。 中……中間的な位置のフォーカス。 対話者など自分を取り囲む領域の中のもの。視線を送ればすぐに感知できる。 大……一番遠いフォーカス。 周囲の景色、遠いところにいる人物、観客など。遠いためにはっきりと把握でき ないが、広く全体的に感知できる。 演技のとき、この三つのレベルの焦点に気をつける。というのも、舞台上では様々な フォーカスが交錯し、即座に移り変わる。焦点がひとつに絞られたままでは、演技は 非常に狭く不自由なものになってしまう。 特に緊張しているときフォーカスは狭く一定になる。 大中小、一つのレベルのフォーカスにあるときもあれば、複数同時にフォーカスを当て ているときもある。 演技者が小のフォーカスで演技をしているとき、観客のフォーカスも一点に集中する。 演技者が大のフォーカスで演技をしているとき、観客は舞台全体を広くイメージできる。 この原理を有効に生かし、バランスよくフォーカスを移す。これは演出家にとっても 考えなければならない大事なことである。 Object of Attention……集中している対象。 当然だが、集中する(フォーカスを当てる)のには理由がある。その理由は、感情を 伴う。すなわち、ただ集中すればいいというわけではない。 集中するとき、その行為が正当化できるか。 (例えば、ペンを取るという行為もただ取るのではなく、電話番号をメモしたいという ように理由があって取る。理由があってこそ、行為は演技となる。) |
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| 5.Imagination | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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想像力は、芸術のの命の源である。当然、演劇においても非常に重要な要素である。 常日頃から、想像力を鍛えるべきだ。それには、感性を磨き視野を広げること。また、 芝居づくりにおいて、どれだけ想像していいのかというのも理解しておくべきだ。 @Before Time 脚本に書かれていることのみが劇世界ではない。俳優は誰しも脚本に書かれていない ことを想像しなければならない。(→Subtext) Before Timeは、例えばある登場人物が登場する以前のことを想像したり、脚本 に書かれている前の部分を埋めるものである。酔って登場するならば、どこで誰と飲ん で、どういう気分だったのか。なぜ飲みに行ったのかなどを想像する。 AAfter Time 退場した後、なにをするのかなどを考える。 こうして、脚本に書かれていない空白の部分を埋めることでより人物が自分のものに なるし、その上演技もリアリティーを増し、広く深いものになる。 BSubtext サブテクストは、このように脚本に書かれていない氷山の一角のその下である。サブ テクストを開拓することはきわめて重要で必須である。これによって、役作りはより確 かでオリジナリティーあふれるものになり、演技はリアリティーを増し、劇世界は広がる。 サブテクストを開拓できるということは、それだけ戯曲が読めるということだが、日本人 はそのように教えられていないから、不得手である。だから戯曲の読解力がない。 |
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CInner Monologue 口に出した言葉が全てではない。日常生活なら、おそらく口に出さない言葉の方が 多いだろう。登場人物が劇世界に存在し、彼らの生活があるのなら必然とInner Monologueはある。台詞の出番を待っていては、その間空白で死んだの演技になる。 常に役と行動・感情を維持しなければならない。 (→Through−Action,Through−Emotion) DMental Images 映像としてイメージができているか。イメージは行動を広げ感情を呼び起こす。 頭の中では、登場人物の映画が展開されている。 EMagic IF 「自分がこの状況に置かれたなら、どうするだろうか?」と、仮定して考えてみるといい。 |
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| 6.Emotion Memory | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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自らの経験は、演技に生かされる。劇作家によって書かれた脚本上の人物の体験は、そのまま では舞台上に生きない。マリオネットではなく、一人の人間として存在するためには、役作りに おいて自分の経験を利用しなければならない。また、利用することで演技は上っ面のみでは ない、真実のものになる。 ・脳が記憶している経験……五感の記憶。(夏の暑さや、潮の匂い、雪の感触など) 人生経験の記憶。(失恋体験・憤慨したときの記憶など) ・身体が記憶している経験……物の手触り、走るときの身体の動き、叩かれたときの反応など 記憶させることも練習になる。(→Muscles,Five Senses) 24時間365日、生きている限り俳優修行。 |
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| 7.Mind and Body | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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・喜怒哀楽などの精神状態は、表情や仕草となって表面に現れるもの。 喜怒哀楽とは? 驚きや痛みなどは? ・状況は精神状態に影響を与える。 例えば、休暇でリラックスしている状況のとき、急に会社から呼び出されたとすると その精神状態は完全に変わる。 登場人物が疲れて登場するシーンがあるとすると、そのBefore Timeに疲れる 状況に陥れるなにかがあったということ。こういうとき、疲れた演技をどうすればいい のかと考えるよりも状況を想像する方がいい。 また、一人と二人とでは違う。相手が好きな人嫌いな人とでも変化がある。 プライベートのときと会社などのオフィシャルなときともまるきり違いが出る。 ・外界からの影響によって、過去の記憶を呼び覚ましたりする。 旅先で懐かしいと感じたことなど→Stanislavski特別 ・ムードや精神状態は、行動に影響する。 照明効果、音響・音楽効果、沈黙、ノイズ、昼と夜、見慣れた景色、外国の景色など |
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| 8.Communication | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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コミュニケーションとはなんだろうか? 相手がいて成り立つ。相手になにかを伝える。気持ち、情報など。 コミュニケーションの媒体は? 言葉、ジェスチャー、目。 |
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@Verbal Communication 言葉だけでコミュニケーションをしてみる。 AGestural Communication 言葉を使わずジェスチャーだけでコミュニケーションしてみる。 BMental Communication 目があったときに、一瞬で伝える意志疎通→Radiation 必要以上に冗舌な説明、陳腐な言い回し、過剰なアクション、きまりきったジェスチャー は、演劇では嫌われる。これらは排除しなければならない。ただ、稽古としてなら役に 立つケースもある。 |
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| 9.Tempo−Rhythm | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Tempo……速度 Rhythm……調子・律動 テンポとリズムを変化させると、精神状態・行動、さらに状況までもが変化する。 逆に言うと、状況・精神状態、行動にはそれなりのテンポとリズムがある。 さらに脈拍や呼吸にも影響がある。 |
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| 10.Verbal Action | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Punctuation Pauses Stress など 各言語それぞれ特徴があるので、システムの中では取り扱わず、別で練習するべき。 |
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| 11.Characterisation | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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同じ登場人物でも役者によってそれぞれ役作りは違う。すなわちそれは、役作りの中心に あるのはその人自身であるから。しかし、自分自身を出発点に役作りを始めゴールまで自 分自身からしか抽出しないのでは、失敗といえる。劇作家の描く登場人物も千差万別、 特徴を生かして、実在感のある人間に創り上げるには工夫がいる。 ・大きな枠組み 外面上の特徴……年寄り、肥満の人、酔っぱらった人、背の高い人の特徴は? 職業の特徴……軍人、サラリーマン、バレエダンサー、高校生の特徴は? その他、場所、状況、服装、仕草、話しぶりなどにどんな違いがあるか? (→Stanislavski 特別) |
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| 12.Justification | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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単に誰かの外面的な特徴をコピーしただけでは、演技とはいえない。人物の特徴、 置かれた状況、全ての行動・振る舞いには理由がある。それらを正当化せよ。 例えば、骨折しているのならどこでどのように骨を折ったのか、そのとき、どのような 反応をしたのか、周囲の人々はどんな反応をしたのか。そうなったのは誰のミスなのか。 今、どういう心境なのか。仕事や生活にはどのような影響が出るか。などを考える。 観察した人物の、限られた特徴からその人物を正当化するのもいい練習である。 (→Stanislavski 特別) |
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| 13.Total Action | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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戯曲の根底にあるテーマ、劇世界とドラマの流れ、そしてゴール。 全ての登場人物の行動には一貫性と連続とした流れ、そして目指すゴールがある。 このゴールに向けた意志をSuper Objective(Super Task)という。日本では 「超目標」「超課題」と訳されているが、このSuper Objectiveは俳優の演技に 非常に有効である。 行動の一貫性とその流れ、これをThrough−Actionという。 ちなみに感情の一貫性とその流れはThrough−Emotion。この二つは表裏一体と なって相互に影響している。 そしてこの二つの流れの先にあるものが、Super−Objectiveである。 例えば、ハムレット劇中もっとも大きなSuper Objectiveは、父の復讐を遂げたい ということであるが、そのなかでも、母の目を覚ましてやりたいというように幾つもの目標がシーンの中に存在する。 これらは、俳優の演技を強い力で引っ張り、常に行動と感情に意味を持たせ、嘘や空白 のない真実の演技に近づけてくれる。 劇の中は、人物と人物とが対峙し展開する。そのためThrough−Actionの一方には Counter−Through−Actionというものがある。 例えば、ヒーローと悪者のように。行動は人物間でも相互作用する。 |
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| 14.Performance Mode | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ここまでで、`system’の全ての要素を学んだ。 全ての基礎が強固に築かれた。演技を広く深く知ることができた。 もはや、間違った道にそれることはない。いい演技、いい演劇とはなにかを判断できる 「センス」も持った。これまでに学んだことを、しっかりと意識して励んでほしい。 さぁ、上演する準備ができた。創造する素地ができた。 これからはより実戦的に学んでもらいたい。 `system’の全ての要素は学んだが、`system’には続きがある。 訓練としての`system’を終了しただけである。 この先には舞台創造のための、より実戦的な`system’がある。 |
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Stanislavski System Trainer Shinji Betchaku |
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| copyright (c) 2000 Shinji Betchaku | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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