広井憲太郎

■ あなたの望月という役は、どんな人物ですか?

素直で心優しい、根っからの善人。でもただ単にイノセントな人間というわけでなく、過去に挫折や悲しみを体験してるからこその優しさだと思います。それをそこはかとなくにじませながら演じたいですね。皆から「(望月は)まんまひろりんじゃん!」などと言われてますが、小生は望月ほど善人じゃありませんよフッフッ


■ポジティブな生き方、してますか?

今こうして皆と芝居を作っていく作業をしてるって事自体が、ポジティブな行為なんじゃないでしょうか?


■STONEΨWINGSの公演に出ることの、あなたの中での意味合いは?

(公演は来年ですが)今年は上京して12年目、某事務所に登録し「演技めいたこと」を始めて6年目、やはりちゃんと「演技」ができるようになりたいとSΨWに入って3年目と、あらゆる意味で節目の年となります。先生は集大成的な作品にしたいとおっしゃっていましたが、小生にとっても今までの人生をぶつけられるような作品となるよう、ガンバる所存です!


■今回演じる上で、これが難しいなぁというのはどんな点ですか?

あて書き、というほどではありませんが(笑)役者それぞれの個性を彫り下げて楽しい本を書いてくれたと思います。でも舞台にいなければならないのは広井でなく望月という男です。自分を客観視して、望月というキャラクターを彫り下げていくことは難しくもあり、また楽しみでもあります。不器用でクセも強い故、稽古場でも皆様の足を引っ張ってますが(泣)よろしくお願いします!


■八田さんからの質問「幸せな気持ちになる映画」ということですが・・

小生の場合は大抵の映画観てれば幸せになれるんですけどね(笑。ただジャンルだとホラー、あと実のない大作とか、受け付けない映画もあります)テーマに併せ、なるべく皆様ご存知の作品ってことで考えた結果選んだのが・・『ショーシャンクの空に』!スティーヴン・キング原作の刑務所映画の大傑作です。どんな絶望的な状況にあろうとも“希望”を持って生きる事の大切さを描いた作品です。海好きの八田さんには、今作では見終えた後「海」が深い余韻を残すと言い添えておきます♪あと刑務所映画では、今年亡くなった名優ポール・ニューマンの代表作『暴力脱獄』も超必見です。どっちも観てない方、○タヤへGO!(笑)

※閑話休題・・今回のカンパニー、とても楽しくて良い連中ですが、皆もうチョイ観たり聴いたりすることに好奇心を働かせてほしい・・オタクになる必要は全くありませんが(苦笑)映画や芝居に夢中になれない人間が、人を夢中にさせる芝居や映画を作れるのか?というのが小生の持論です。押し付ける気はありませんが、小生が映画とか薦めても余り関心を持ってくれず、チト哀しくなります・・