かなり遅くなってしまいましたが、12月10日のレッスンについて書きます。
いよいよピンターの「部屋」も終盤に差し掛かってきて、
今回のこの作品を演じる上で重要な
・ローズとキッドの両者譲らぬ部屋への執着、またそこから自然に生まれるマウントの取り合い(パワープレイ)
・部屋の具体的なイメージや雰囲気。そこから生まれる自然な反応、感情
みたいなものは皆で段々と分かってきて演じられるようにはなってきたのですが、
ローズがキッドに対して、自分の住んでいる部屋以外の部屋と比べて自分の部屋がどうかしきりに確かめるシーンがあって、そこだけ上手く演じられませんでした。
何が足りないのか。
ということで、今回は、ローズとその夫バートで2人で生活するシーンやローズと階下の住人がゴミ捨て場とかで遭遇するシーンなどを即興的に演じてみました。
そうすることで、今まで何となくとしか感じていなかった部屋に対して、「この部屋は自分の一番のお気に入りの部屋で、どの住人よりも良い暮らしをしている。」というローズの思いが明確になって、その後キッドが入ってくる際にはあからさまに嫌悪感が生まれたり、
他の部屋の住人よりも自分の方が良い暮らしをしているということに対して、より固執するようになったり、否定されると感情が強く生まれたりしました。
一つ一つの場面に関して曖昧な理解で終わらせるのではなく、具体的な日常のシーンに落として、「もしも、自分がこの役だったらどうするか」
または、「この役はこのような状況を生きたらどう反応するか。」
といったことを実際にやってみて体感したり、想像してみることが大事なんだなあと改めて思いました。
それではまた!!