無いもの

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こんばんは、工藤です。

7/17、スタニスラフスキークラスでは静物(椅子)のパントマイムを練習しました。

パイプ椅子を自分の前においてひたすら実物を触る
→椅子をどかして、あたかもそこに椅子があるように手で椅子をなぞる

難しいです。
どうしても実物より大きくなったり、脚の角度や位置関係がおかしくなってしまいます。
何度も何度も実物を触って、椅子の感触と自分の手の触感を確かめ、
実際に椅子を触っている時の自分と、マイムをしている時の自分の身体の感覚のずれを感じ、
無いものを本当に触ろうとする作業。

途方もなく思えます。
別役さんから休憩の声をかけられた瞬間に床にへたり込むくらい消耗します。

私が演技の中でマイムをするとき、たとえば架空のグラスを持とうとしたとき、
私が意識していたのは「実際にグラスを持つときのように無造作に身体を動かそう」
ということでした。
でも実物がないのに無造作に動くことはやっぱり無理だなと感じます。
「無造作に見えるように動く」ためには普段無意識に行っていることを
意識的に再現する修練をする必要があるのだと思いました。

舞台上でどんなに感情が揺れ動いていても、
身体は身体で微細に動くことができたらすごいですね!
それこそ無意識に動いてもぶれることがないところまで行けたら楽しいだろうな・・・

クラスが終わる頃には、座りにくいパイプ椅子に少し愛着が湧きました。

イスのマイムイスのマイム2イメージで物体をパス