10/8 スタニスラフスキー「行動(完結編)~集中と焦点」

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hiroshiです。今週から稽古場が四谷のスタジオ(シアターウイング)になりました。質の高い演劇を実践すべく、日頃のレッスンを心がけましょう。
「Action(行動)」を学んできましたが、今回で一通り総仕上げです。

総仕上げのためのインプロ「浮気相手」

スタジオ内に机と椅子で仕切りを作り、ある一軒家に見立て、日曜日のお昼時、一家(+父親の愛人)の風景を描くインプロを行いました。それぞれの役には、目標(目的)があります。

父親: 愛人に会いに行きたい
母親: 日曜日なので父親に用事を頼みたい
愛人: 父親をバレないように呼び出したい
娘 : 勉強に集中したい

弦楽四重奏で楽曲を成立させるには、各パートの演奏家が楽譜通りに演奏する必要があります。それと同じように、芝居を成立させるために、グループの演技ではアンサンブルを意識します。インプロの演技は基本的に自由ですが、それぞれの目標(目的)を意識することも大切です。行動には理由があるのです。

:-):-):-)

後半は、「Forcus & Concentration(集中と焦点)」のレッスンに入りました。

2チームに分かれ、ゴーギャン、ドガ等のモダンアートと舞台写真の図録を用いた、記憶のゲームです。

Aチームが、Bチームに絵画(舞台写真)を30秒ほど見せます。
Aチームが、Bチームに4つ質問をします。例えば、「真ん中の人物のネクタイの色は?」「カーペットの色は?」「壁の模様は?」「描かれた犬は何頭?」

これらを、A、Bチーム交互に行います。見ている絵柄が複雑になるほど、記憶したはずの構図や色も曖昧になります。一つ一つの部分に焦点を定めて記憶すると正確性も向上するようです。

「集中と焦点」ですが、先に学んだ「行動」と共に、質の高い演技と密接に繋がっています。学んだことを皆で実践していきましょう。

hiroshi