7/23 スタニスラフスキーマスターコース

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hiroshiです。今回はスタニスラフスキーのクラスの模様をお伝えします。

前回までの椅子によるパントマイムに続き、今回は小物を対象としたパントマイムのレッスンです。新聞、PCキーボード、鉄の急須、茶碗、お皿、フォーク、ナイフ、スプーン、ワイングラス、分厚い本、薄い本等々…。

まずは、各自それぞれ対象物を選んで、実際によく見て触って感触を覚えます。私の場合、まず新聞を手に取りました。それをテーブルの上で開く、読む、めくる、たたむ動作を繰り返した後、同じ動作のパントマイムにチャレンジしました。新聞紙の大きさや重さ、紙の柔らかさ等の質感を指先に感じるくらい集中してイメージします。(できれば記事の文字やインクの匂いまでも)

次に、各自選んだシチュエーションに沿って、パントマイムによるインプロを演じました。私は、レストランでデート中、ステーキを切る際に付け合わせのグリーンピースを彼女へ向かって弾き飛ばしてしまった!というシチュエーションを選びました。

レストランでのデートですから、テーブルに並べられた料理や飲み物、食器、お洒落な店内の雰囲気、流れている音楽や外の景色までもイメージできるとベターだと思います。もちろん、一番肝心な素敵な彼女が目の前にいることを忘れてはなりません、何より思い切り緊張しています。何か会話のあと、右手にナイフを、左手にフォークを取りますが、しっかり形状や重さをイメージします。次にフォークで肉を押さえてナイフを入れます。この時、刃先と手首の向き、角度、お皿や肉の厚さのイメージがぶれないように。思いのほか肉が固く、ナイフを入れる手に力を入れた瞬間、手元が滑ってグリーンピースを弾き飛ばしてしまいます。「あっ!」とデート中のカッコ悪いアクシデントに焦りますが、優しい彼女は笑って済ませてくれたようです。

パントマイムを通じて、日頃から無意識に行っている動作を意識して行うことの難しさ、言い換えると無意識に行っている日常の行動を演技で表現する難しさをあらためて感じました。