夏のワークショップ

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サマーワークショップ1日目

 

 夏休み真っ最中、皆さんどうお過ごしですか?私は観光案内の仕事を
しているのでこの時期は基本的にお休みありません。
でも地方全国・世界各国から来たいろんな人と会えるので毎日けっこう
楽しいです。そんな中、8月2、3日に夏のワークショップを一日目の
喜劇のみ参加させていただきました。(書き込み遅くなってすみません)

今回、使われた台本はヤスミナ・レザの「ART」です。
ロンドンのNTでも上演された作品です。でもこの作品、最初
一読したかぎりではなにがどうコメディなのかさっぱりわからず、
正直困惑しました。でもこれが今回の一日限りのワークショップ
でどう変わっていくか謎ときみたいでワクワクしてました♪

まずはテンポ、リズム考えるということで、セリフとセリフの間を
詰めるのか?空けるのか?普通なのか?をひとつひとつ丁寧に考えて
いきます。すると不思議と見えなかった登場人物の気持ちや状況が見
えてきます。そして聞いてる方も退屈することなく、かえって最初は
なんだか言いづらくてぎこちなかったセリフでも自然に聞こえてきます。

そして次に緩急。速く言うか、遅く言うか、段々速くか、段々
遅くか、とういふうにセリフを分けていきます。すると一段と
ストーリーの状況がつかみやすくなり、どのグループもそれぞれ個性
あふれたコメディに変身してました!すごい(☆゚∀゚)

コメディはとくにネタを披露したり、面白いことをしようとしなくても
技術的にはテンポ・リズムや緩急を取り入れ、真剣にそのシチュエー
ションを演ずることで十分成り立つんですね。わかってはいたけど実際
どういうことをすれば良いのか知らなかったので、すごく勉強になりました。
それにいつもセリフのテンポや間は自分の感覚のみ頼りだったので、今
回のような作業をしていく事はとても新鮮でしたね♪そして感覚や感性
だけじゃなく頭で考えることも必要なんですね~改めて感じました。

別役さん、すばらしいワークショップありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚

ちょう

サマーワークショップ休憩中

日付違いますが休憩中のひとこま。

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4 コメント

  1. 「なにがどうコメディなのかわからない」って、フィードバックの時にも、結構多くの人がうなづいてたけど、それが驚きだった。

  2. 昨日、Amazonで注文していた「アート」英語版が届きました。WSでやったとこだけ見るつもりが、最初から最後まで一気に読了。もちろん辞書を引きながら丁寧に読み直さないと、ちゃんと理解できませんが・・・私も別役先生を見習って訳してみようかな。そして自主公演が出来たら素晴らしい!なんて思ったりしているのですが、その場合、権利問題・・・つまり作者なら作者にお金を払って上演の権利を買う必要が発生するのでしょうか?

  3. 日本の団体が上演権を持っていなければ、興行収入の10%ぐらいの著作権使用料を払って上演できます。
    人数も少ないし、セットも少ないし、スピーディーで面白いし、上演しやすいです。
    一気に読むなんて、結構英語得意なんですね~。

  4. >興行収入の10%ぐらいの著作権使用料を払って上演できます。
    ある程度の興収を上げないと海外送金手数料の方が高くついちゃいそうですね(笑)。教えていただき、ありがとうございました!

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