12/12(日)PM1:00~7:00まで、6時間にわたる冬のワークショップが開かれました。
テーマは「感情と正当化~真実の演技を導く~」
普段スクールでは行わない特別なプログラムで行うワークショップ。
スクール生4名と一般9名が参加しました。
第一部は感情表現をテーマに各種エクササイズを行いました。
Task1では、ゲーム感覚で無言の感情表現を当て合います。
10種類のポジティブ感情、10種類のネガティブ感情で練習しました。
このときどういう「状況」を設定していたかに着目してもらいました。
行動や感情は、状況に大きく左右されます。感情そのものを演じようとすると、不自然で表面的になりがちですが、状況をうまく使うと、蓄えられた人生経験の記憶がスムーズに外に出て
きます。
Task2では、これを二人一組で行いました。ペアで感情を選択し、シーンアクティングを発表。
ポジティブな感情の人とネガティブな感情の人とで作ったシーンアクティングも。
皆さん、非常にうまい状況設定で演じていました。
Task3では、グループで行いました。もう少し細かく設定しての発表。実に秀逸でした。
第一部、やりたいことが多くて予定より長い時間やりました。
第二部では、テキストを使ってのワークです。
テキストは「人形の家」を現代化した「ドールズハウス」。
昔STONEψWINGSで上演したものです。
テキストは二種類。
ヘルメルとノラの最期のシーンのものと、ノラがリンデに偽りの署名をしたと告白するシーンのものです。
一通り読み合わせをしてから、好きなテキストを選び、パートナーを決定。
練習して、第一回目の発表……と行きたいところですが、時間がないのでワークを進めます。
今回のワークショップでは、「正当化」がテーマになっています。
演技をする上で曖昧さを放置していると、いつまでもしっくりきた演技になりません。
気づいていませんが、曖昧さがたくさんあるのです。
デクラン・ドネランの「6つのクエスチョン」を紹介し、パートナーと相談しながら、想像力を使って埋めてもらうように促しました。かなり熱のこもった相談が続きました。
これだけでかなり演技がしやすくなったようです。
そして更に「秘伝」でないですが、スペシャルなテクニックも教え、皆さんそれに応じてテキストにおのおの書き込みを。
あまり練習時間は取れませんでしたが、最後に発表。
第二部はたったの二時間ちょっとしか取れませんでしたが、正直進歩がめまぐるしかったです。
最初の読み合わせと比べると雲泥の差でした。
このスペシャルテクニックを適用させるだけで、こんなにもすぐに効果が上がるんだなぁと感心しました。
とても密度の濃い一日でした。