ノルウェー国立劇場「人民の敵」

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11/17 ノルウェー国立劇場の来日公演

イプセン「人民の敵」@あうるすぽっと

別役さんがご招待いただいたんですが、

レッスンのため行けなかったので、代打で観劇させて頂きました。

国際イプセン演劇祭だそうです。

ノルウェー国立劇場ですから、もちろんノルウェー語

もちろん私はわかりません。。

戯曲も読んでいないので、ちょっと不安…、

あらすじだけWikiで…

でもあんまり載ってないんだよ。。

うーんと思ったら、パンフにあらすじあったし、

何より、字幕が舞台両サイドに投影されてました

当然ですわな。。

主人公のストックマン博士は故郷の温泉施設の専属医で、

温泉施設の水が有害物質に汚染されていることを発見。

博士はこの発見に人々が感謝すると思うのであるが、

改善には多額の費用がかかること、そして、最悪の場合には

温泉施設を閉鎖しなければならないことが明らかになると、

兄である町長を中心にメディアや町民たちも彼に反対するようになり、

人民の敵とまで非難する。

博士は温泉施設から解雇され、娘のペートラは教師の職を失い、

一家は住む家まで失う…

1番びっくりしたのは…

舞台装置がなーんにもないこと

いや、ホントに何にもない。

暗幕すらない。

舞台奥の壁もむき出しで、

配電盤の扉みたいなのや…

何だかわからないけど、棚?みたいなのとか

さらには、あの緑の非常口マークまでが丸見えで…

びっくりだわ、ホント。

まさか予算の都合とかで、舞台装置を持ってこれなかったのか!?

とか思ったら、どうやらもともとそういう演出のようです。

パンフによると。

字幕と舞台を行ったりきたりしながら見てたのですが、

もっと演技だけしっかりみればよかったなぁ。

それでも十分わかったんじゃないかと…

字幕があるとつい、チラ見しちゃう

本来は2時間半くらいの作品のようですが、

1時間40分くらいに短くなってました。

あらすじやテーマを考えると重苦しいような舞台を想像するところだけれど、

全くそんなことはなく、

出演者がステップを踏んで踊っているシーンもあったり。

パンフを見ると、イプセン本人や専門家は「喜劇的作品」と位置付けているようです。

なるほど、そういうのが伺えるような演出もありました。

ストックマン博士の正義と家族との間の葛藤もそこまで強くなく、

展開が早かったのもありますが、

自分の正義を貫くという姿勢が強かったように思います。

素直で真っすぐでちょっと正義バカな感じ…

正しいことをしているのですが、

あまりにも正義感が強く、周りのことが見えてなかったり、

実の兄のことがわかっていなかったり…

そのあたりが滑稽に見えます。

会議?により「人民の敵」と位置付けられてから、

彼のところに入れ替わりに人がやって来て、

彼を責め立てて行くシーンは

吊り照明のレールが少しずつ下にさがって来て、

その下で彼の居場所がどんどん狭くなっていく演出だったのですが、

これはとてもステキ

最後、娘も職を失い、2人の息子も学校から締め出されるのですが、

家族は町に残り、住民の心に自由を育むことに全力を尽くす決心をする。

これがとても前向きな終わり方なのが印象的です。

家族も皆前向きなんですよね。

この家族はこれで幸せなのでしょう。

戯曲を読んでみたいですね。

全部読むとどんななのか!

とても貴重な舞台を観れてよかったです。

ご招待いただきありがとうございました

1118パンフ写真

水地

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