マイケル・チェーホフWSを終えて

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あけましておめでとうございます。マイケルチェーホフのクラス講師の秋江です。

マイケルチェーホフ テクニック特別WS「自分の枠を超える~Go Beyond Oneself」を行いました。

自分の枠を超えるというのは、チェーホフが初期のキャリアの時からテーマに置いてきたことです。誰しもが、自分の能力やイメージの枠を超えようとしています。それを超えるために、様々な方法論があるといっても過言ではないでしょう。

チェーホフ自身、当時どうやって自分の目指す演技を達成すべきか明確にはわからず、いろいろなことを試みるもうまくいきませんでした。一度スタジオを開くもつぶしています。

結局うまくいくのはそのあと、イギリスやアメリカで教師として専念するようになって、自分の目指すべき演劇に対する方法論が見つかりました。

今回は自分なりにワークをアレンジし、日本人が結構喜びそうなワークを取り入れ行いました。

 

相手との関係性に没頭させるためのワーク

簡単な状況設定を与え、緊張感を保ちながら演じる。

言葉を体に落とし込むワーク

 

創造性を高めるワーク

紙をひらひらさせて、「紙」が行きたところへ連れて行っています。みんな没頭してます。私も個人的に好きなワーク。

最後の発表。内面をどうやって動かすかにみなさん集中しております。

全体的にみんな学びの多かったWSだったといってくれてうれしかったですね。

その中でも声優として活躍されている参加者から、動きの取れないマイク前では、内面と声をどう結び付けるのに苦労しているとのことだったが、本人の中で手がかりがあったようで、嬉しそうにされていました。実は予定ではなかったのですが、彼女のために、動かずに声や演技の質が変わるワークを取り入れておりました。

私個人的に、声優にも使えることが分かってよかったです。

そして、前から僕のクラスに参加してくれている方は、講師の僕が言っちゃなんですが、集中力のある素敵な演技をしてくれています。人数の関係でぼくも入ったのですが、彼らとやると役者モードになれて楽しいですよね。

私としても、講師として学びの多いWSとなりました。

来年度は私のクラスもあり、チェーホフの講師も招請いたします。日本のチェーホフのテクニックには、大きな一歩となります。さらに私自身も飛躍できるよう精進してまいります。