日記を開くとそこは……

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こんばんは!スクール生の矢野です!

先日のスタニスラフスキーマスタークラスは引き続き集中の円についてやりました。

与えられたシチュエーションを、集中の円を使い分けて演じるというものです。

まず、最初のシチュエーションは、「展示」

落ちている展示物を見つけて拾い(小)、元に戻せそうな場所を見つけて近づき(中)、元に戻そうとするがなかなか上手く行かないので、展示の責任者を探す(大)

というふうに、集中の円を小→中→大と変化させて演じます。

やっていて感じたことは、集中の円はしっかり意識することで演技にメリハリが出るのですが意識しすぎて、今集中の円の中をやっていまーす!というふうに不自然に押し出すような使い方をすると集中の円を使うどころか、集中の円に囚われる不自由な演技になってしまうということでした。そこをもっと自然に取り入れて演技出来ると良いなと思いました。また、場所のイメージが曖昧で何処にいるのか分からないとの指摘をもらったので、それこそ集中の円(大)をうまく使って場所を表現出来ると良かったなと思いました。

次のシチュエーションは、「日記」

雲の上/草原にいて、遊び回る(大)。

遊んでいると、光の玉が現れる(中)

光の玉に触れるとそれは途端に掌の上で自分の日記に変化する(小)

中身を読んでいて、ふと気がつくと周りは子供の頃の実家に変わっていた(大)

というふうに、集中の円が大→中→小→大 と変化します。

光の玉をを目で追ってるつもりで演技したのですが、実際に追っているようには見えなかったとのことで、集中の円(中)でフォーカスを合わせ続けるにはしっかりと対象物を頭の中ではなく、眼前にイメージすることが大事なんだなと思いました。それは、集中の円(大)に対しても集中の円(小)に対しても言えることでしっかりと周りの景色や掌の上の物をイメージして、興味を持って対象を捉えなければ身体は嘘をつけないのだなと痛感しました。表面上での演技は、楽ですがその反面自己満足に終わり、観客に何も与えないのですねえ。楽な方に流れないように更に追求していきます!それでは!