今回の冬のワークショップのテーマは「集中力」!
一流の俳優とそうでない俳優とを分ける、一つの大きな指標は集中力だといえます。
今回は2日間にわたって、集中力をたっぷりと取り上げます。
一度きりの特別な内容で学べる贅沢なワークショップ。
まずは集中力に関する疑問を3つ。
ペアで話しあってもらいました。
どうして現代人の注意力は低下しているのか?
俳優が注意散漫だとどうなるのか?
なぜ舞台に立つと、大変だったにもかかわらずまたやりたくなるのか?
そういった観点に、脳科学の話もしながら説明しました。
そして俳優に必要な集中力その1「選択的注意」
注意散漫にならず、しっかりと対象に集中しなければいけないのが俳優。
観客役に注意散漫にさせる仕掛けをさせ、それらに負けず3分間のインプロを行います。
などなど。
一度試したあとは、集中するための秘策を伝授し、もう一度チャレンジ。
集中度が高まったという声が多かったです。
俳優に必要な集中力その2「集中の円」
集中の円はスタニスラフスキーの授業でも取り上げているのですが、
クラスではやらない実戦的なワークを取り入れました。
まずは集中の円については話す前に、「ジャングルの秘宝」と題したシーンを演じてもらいました。
各人の発表をビデオで撮影し、確認。
すると、全員に決定的な集中力に関する問題点が露呈されます。
それに基づき、集中の円を教え、もう一度演じてもらいました。
全体的にかなりレベルアップし、演技の集中度が高まりました!
俳優に必要な集中力その3「感覚の集中」
これは五感を取り入れるということ。説明のみで、自宅課題としました。
俳優に必要な集中力その4「感情の集中」
対象に注意を向けるということは、エネルギーの放射があります。
そこには感情が凝縮されています。
言葉を使わず、感情の集中力で伝えるワークをやりました。
これがうまく伝わる人もいれば、誤解ばかりされてしまう人も。
表情の自然さも必要になりました。
次回26日は、台詞を使ってより実戦的な内容を行います。
ご期待ください。
(前日まで参加受付しています)