冬のワークショップ1日目 12/19

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感情の集中

今回の冬のワークショップのテーマは「集中力」!
一流の俳優とそうでない俳優とを分ける、一つの大きな指標は集中力だといえます。
今回は2日間にわたって、集中力をたっぷりと取り上げます。

一度きりの特別な内容で学べる贅沢なワークショップ。

まずは集中力に関する疑問を3つ。
ペアで話しあってもらいました。

集中力

どうして現代人の注意力は低下しているのか?
俳優が注意散漫だとどうなるのか?
なぜ舞台に立つと、大変だったにもかかわらずまたやりたくなるのか?

そういった観点に、脳科学の話もしながら説明しました。

 

そして俳優に必要な集中力その1「選択的注意」
注意散漫にならず、しっかりと対象に集中しなければいけないのが俳優。
観客役に注意散漫にさせる仕掛けをさせ、それらに負けず3分間のインプロを行います。

冬のワークショップ
写真を撮られる
周囲に邪魔をされずに演技
退屈そうに観られる

などなど。

一度試したあとは、集中するための秘策を伝授し、もう一度チャレンジ。
集中度が高まったという声が多かったです。

 

俳優に必要な集中力その2「集中の円」
集中の円はスタニスラフスキーの授業でも取り上げているのですが、
クラスではやらない実戦的なワークを取り入れました。

まずは集中の円については話す前に、「ジャングルの秘宝」と題したシーンを演じてもらいました。
短いテキストを使った演技

各人の発表をビデオで撮影し、確認。
すると、全員に決定的な集中力に関する問題点が露呈されます。
それに基づき、集中の円を教え、もう一度演じてもらいました。

全体的にかなりレベルアップし、演技の集中度が高まりました!

 

俳優に必要な集中力その3「感覚の集中」
これは五感を取り入れるということ。説明のみで、自宅課題としました。

 

俳優に必要な集中力その4「感情の集中」
対象に注意を向けるということは、エネルギーの放射があります。
そこには感情が凝縮されています。
言葉を使わず、感情の集中力で伝えるワークをやりました。

これがうまく伝わる人もいれば、誤解ばかりされてしまう人も。
表情の自然さも必要になりました。

グループでインプロ

 

次回26日は、台詞を使ってより実戦的な内容を行います。
ご期待ください。
(前日まで参加受付しています)

冬のワークショップ