スタニスラフスキーのバイオグラフィー

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スタニスラフスキー理論と歴史編

先月はアレキサンダー・テクニックを学びましたが、

今月からついに本題、

スタニスラフスキーです!

第一回目の講座は、座学から。

というわけで、彼のバイオグラフィーについて学習しました。

 

スタニスラフスキーはかなり裕福な家庭に育ち、

幼少の頃から質の高いオペラやバレー、演劇を見て育ちました。

1877年、彼が14歳ごろに家の(この家もお城のような立派なものです)の納屋が劇場に改造されました。

このエピソードからも、お金持ち振りが伺えますね。

写真を見ましたが、装飾も施された本格的な舞台でした。

 

そんな環境の中で俳優たちとも交流があり、

後に、彼自身が俳優、演出家、そして演技教育者として名を成していくのは、

当然の流れのように見えます。

それに加えて、

彼の努力と研鑽の積み重ねがあってこそ

後世に残る業績を成し遂げるわけです。

 

22歳の時に、演技について、彼がつけていたノートの抜粋があるのですが、

それを見ると彼が分析を好み、仮説を立てるという理知的な側面があることが分かります。

天才の片鱗が見えるという資料ですね。

このノートが後に、システムと呼ばれる一つの演技法に発展してくことを想像すると

何ともドラマチックで、話を聞きながらぞくぞくっときました!

 

システムの中にTable Analysis という概念があります。

劇を制作する初期の段階に皆で台本を読み、分析し、

情報を共有するための一プロセスですが、

それをやり過ぎると劇は失敗することに気が付いたそうです。

これ、人生にも当てはまりませんか?

理論と実践のバランスが大切なのかと思います。

 

次回からは、身体を使ってのワークに入ります。

そう、俳優はACTINGしないと始まりません!

 

スタニスラフスキーは言っています。

「なんでもない人間の生活を舞台に持ってくるためには、

大変な努力、莫大な研究、習慣の発達、或る技術が必要なのだ。」

 

千里の道も一歩から。

前進あるのみです!

 

NOY

スタニスラフスキーの生涯から学ぶ彼のシステム