No.12〔最終回〕役者インタビュー 別役慎司

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さて、役者インタビューも最終回となりました。

1.台本を読んだ感想は?

 作者なので、読んだ感想ではなく書いた感想ですね。
 執筆にはすごく時間がかかったけれど、とてもいい台本に仕上がりました。
 キャストの持ち味を120%出せるし、技術的にも様々なコメディーの手法を散りばめることができました。劇場がもっと使い勝手のいい所であれば、もっと大胆に考えられたんですが、制約がちょっと厳しかったです。

2.今回の公演で、是非とも観てほしいと思うところは?

 全て、ありのままに、純真な気持ちで観てもらえれば、とても満足して帰っていただけるはずです。

3.ポジティブな生き方、してますか?

 まぁ、こんな作品を書くくらいですから。
 ちょうど一年前から生き方が大きく変わりました。それまでは、須暁一哉というキャラにかなり近かったです。物事を冷めたる目線で見て、いいことも悪いことも全部受け入れてきましたが、一年前から物事を肯定的に捉え、毎日を楽しもうとしていますし、ネガティブな感情にならないように気をつけています。また、将来のビジョンを積極的に描くようになりました。その結果、幸せを実感できる毎日になりましたし、こうしてポジティブでハッピーな作品を上演できるに至りました。

4.作中の人物で、あなたの役以外で、一番お気に入りのキャラは?

 お気に入りというか……唯一あてがきじゃない有村淑絵。最近は田代さんのイメージがついて、元々のイメージはどっかにいってしまったけど。……まぁ、それもいいか。

5.STONEψWINGSの公演に出ることの、あなたの中での意味合いは?

 STONEψWINGSは常に進歩していきたいし、広く世に知られたいと思っています。その実現のためには尽力します。日本でほとんど見られない、世界標準の、質の高い舞台創造を目指すカンパニーです。エンターテイメントではなく芸術としての演劇を行っているカンパニーです。まだ理想には遠いかもしれないけど、これから関西公演や海外公演を実現させたり、様々なことを成し遂げていこうと思っています。
 出演することで、現行のメンバーをそんな理想に向けて引っ張っていくという意味もありますし、自分自身の成長や楽しみのためという意味もあります。 

6.今回演じる上で、これが難しいなぁというのはどんな点ですか?

 演じること自体よりも、他の様々なことと同時進行で取り組むことが途方もなく難しいです。脚本・演出・出演を兼ねるということはとても大変です。更に今回は、裏方の仕事の監督と指導がありますし、チラシやチケットの印刷等も手がけました。仕事はわんさかあります。そしてSTONEψWINGSの公演稽古はかなり予習していないと成立しません。
 また、恐ろしいことに専門学校の修了公演のために台本を二本仕上げなければならず、この時期人生で最も多忙な日々でした。これを乗り越えたので、舞台稽古が本格化したにも関わらず楽で楽でしょうがありません。

7.別役さんにとって生きることとは?

 ぼくは自由人です。また、人と同じなのを嫌います。自由で、唯一無二の人生をクリエイトしています。人間は「自由」と「成長」と「喜び」を求める生き物です。
 そして野心家であることも確かです。ただ生きるだけでは満足しません。普通の幸せに惹かれるけれど、本当は満足できないのです。常に願望を叶えながら新しい世界を切り開いていき、人に認められ、人から感謝されたい。あらゆるものを知りたいし、真実を知りたい。自分が腰を据えて携わる分野においてはナンバーワンでありたい。
 人生の大転機は既に訪れました。これまでは厳しい「経験の時代」。これからは「成功の時代」。色々なことを実際に成し遂げていきたいと思います。その中で、人を幸せにしたり、幸せにする手助けもしていきたいですね。だからこそ、今回の作品は、観に来て頂いた方に生きるエネルギーと、幸せになるための人生の秘訣を与えるテーマになっているのです。

 以上で、役者陣12名のインタビューは終了です。おつかれさまでした。
まとめて読みたい方はこちらをどうぞ。
 

3 コメント

  1. イヤ~大トリお疲れサマでした!今後も先生の深淵なるビジョンに少しでも貢献できるよう、自分を磨いていきたいです!ポジデビメンバー中、一番の不安要素な?!小生ですが(泣)イイ意味でハジケられればと思ってマス(笑)今後もよろしくご指導ご鞭撻のほど!

  2. なんか、別役さん2年前と比べると、随分よく笑うようになった印象がありますよね。
    やはり、代表の別役さんがカンパニー全体の空気を作るコアになるだけに、その別役さんが幸福でいられる事は皆にとっての幸福にもつながるんでしょうね。逆もまた、ですが。
    笑う門には福きたる。
    我々がくじけず前向きでいる限り、きっと良い未来が待っているはず。

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