6/28 スタニスラフスキー・トータルアクティング【土曜クラス】

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重心とバランス、エネルギー

初投稿します、長谷川です。
6月28日(土)のスタニスラフスキー・トータルアクティングのクラスについて記述させて頂きます。

◆ムーヴメント
腕の重みを使って前後に回す、二の腕を肩の高さまで上げて肘から下を振り子のように動かす、腕を前に伸ばして、手首を柔軟に動かす、といった動きを行いました。

◆「重心」について
先週に引き続きテーマは重心。ペアになり、相手の重心の位置を指さしてみることを行いました。相手が自由に動き、様々なポーズを取ると、重心も移動するため、それを追っていくかたちです。
次は逆の動きで、相手が指さした位置に重心を持っていく動きを行いました。相手が指を移動させ、それに合わせて立つ位置やポーズを変えていきます。

相手の重心を探すよりも、相手の支持する地点に重心を持っていくほうが難しく、また、ポーズもいろいろと凝ったものにしたほうがよさそうです。

◆ゲーム
椅子を2つおいて、離れたところからまっすぐ目をつぶったまま歩き、椅子と椅子の間できちんと止まれるかバランスや方向感覚をみることを行いました。
また、椅子2つと、スタート地点の3点を結んだ三角形を想定し、スタート地点から椅子にぶつからないように歩いて三角形のとおりに歩いて戻ってこれるかを試しました。

まっすぐ歩く場合は比較的うまくできましたが、首を曲げてやってみる等、条件を変えると少し難しくなるなど面白い結果となりました。三角形に歩くのは、椅子やテーブルや壁にぶつかったり、戻ってくる位置が全く違ったりということもありました。頭のなかにできるだけイメージをつくっておいて、そのとおりに動けるかがポイントのようです。

◆「エネルギー」とは
役者に必要なものとして「エネルギー」について考える時間をとりました。
エネルギーというと、存在感やオーラのようなイメージが有りますが、より具体的に、どういう要素があればエネルギーを感じられるというのか、実践と議論で考えていきます。
まずはひとりひとり、エネルギーを出しているのだということを意識しながら歩いてみて、エネルギーを感じられるのはどういうポイントなのかを観察しました。

結果として、下記のようなポイントが挙げられました。
・対象への集中、目的意識
・速度(速:放出のエネルギー、遅:内在のエネルギー)
・感情
・姿勢
・バランス
・筋肉の緊張(男っぽいエネルギー)
・筋肉の柔軟性(女っぽいエネルギー)
・眼力や目線
・生き様(その人の経験や積み重ねてきたもの)
・身体の意識、無駄のない動き
・方向性(ベクトル)

例えば、ある一点に向かうという目的があるときに、ジグザグに動いたり、重心を感じないだらだらとした歩き方であったり、目線が違うところを見ていると、その演技からはエネルギーは感じにくいといったことが言えます。

長くなりましたが、6/28(土)の稽古日誌でした。

長谷川

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